「相撲は神事なのか」
巡業の責任者である巡業部長は、17年12月に貴乃花親方が解任されてから春日野親方が広報部長と急きょ兼任。その後18年3月の人事で、春日野親方が巡業部長、芝田山親方が広報部長の職に就いた。
東京新聞の報道によれば、芝田山広報部長は「女性を土俵に上げる上げないの問題ではない」と説明しているという。だが長嶋さんは、
「春日野巡業部長さんが、土俵に上げないようにと理由も何もなく、女の子たちがこれまで頑張ってきて、その気持ちを考えたことがあるんですかということですよ。芝田山さんも、土俵に上げる上げないと関連性はなくて、こっちの方がよっぽど酷い話なんだよ」
と納得しなかった。
さらに「僕は、根底の問題だと思う」とし、
「伝統を全部ぶっ壊せとは言わないけど、相撲は神事なのか、公益財団法人として守られているのか、相撲道を目指すのか、エンターテインメントとして確立するのか。ここがまったく確立されてないし方向性が出てないんです。だから、お金をもらって興行しているにもかかわらず、見たい人は勝手に見てくださいというところもあるし、神事として女人禁制だと、変な文化がある」
と協会の体制を批判。そのうえで、
「女の子たちも小学生の時からこうやって土俵に上がって切磋琢磨しているのを支援したかと思えば、(貴乃花親方が)理事解任で(春日野親方が)巡業部長兼任になって急に変わる。ブレすぎてるからおかしくなる。本当に神事としてやりたいなら、巌流島でやってくださいという話だ。法令もあるし、興行としてお金をもらってるんだから、ファンの底辺の広がり、相撲界の底辺の広がりを考えていかないと」
と求めた。
舞鶴場所以来、議論の対象となっている女人禁制について、長島さんは
「女性がこれだけ社会進出してるのにさ、全く時代遅れ、時代錯誤な考え方だよ」
と主張していた。