財務次官、セクハラ疑惑も処分なし それでも不気味な「新潮の見出し」

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   森友学園をめぐる文書改ざんに揺れる財務省に、またスキャンダルが加わった。事務方のトップにあたる福田淳一事務次官(58)が女性記者にセクハラ発言を繰り返していた、と2018年4月12日発売の「週刊新潮」(4月19日号)が報じたためだ。

   「新潮砲」は、「このハゲーー!」の暴言で有名になった豊田真由子衆院議員(当時)のケースでは、その生々しい音声が広く公開されて話題になった。福田氏は、麻生太郎財務相に対して「正確な日時、相手方が必ずしも明らかではないので確認のしようがない」などと釈明したという。今回の新潮報道では、見出しに「セクハラ音源」とうたっており、近いうちに福田氏の音声が公開される可能性もありそうだ。

  • 財務省に新たなスキャンダルが加わった
    財務省に新たなスキャンダルが加わった
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「抱きしめていい?」

   新潮記事では、テレビ局記者や大手紙記者が証言する福田氏のセクハラエピソードで構成。それに加えて、福田氏は財務省を担当する30代の女性記者を自宅近くのバーに呼んで会食したとも指摘している。誌面で紹介されている「そこでのやりとりの抜粋」から福田氏の発言をいくつかピックアップすると、

「今日ね、今日ね......抱きしめていい?」
「手しばっていい?」
「おっぱい触っていい?」

といった具合だ。新潮記事中で福田氏は、「言ってないよ」などとセクハラ発言疑惑を否定している。

麻生大臣、訓戒で「十分だと」

   4月12日午後の参院財政金融委員会で麻生氏が明らかにしたところによると、麻生氏は新潮記事が出ることについて事前に福田氏から報告を受けている。その際、福田氏は

「普段から私的な立場において色々な相手と色々な会話をしているので、そのひとつひとつのやり取りは定かではありません。記事においては正確な日時、相手方が必ずしも明らかではないので確認のしようもありません。いずれにいたしましても、誤解を受けることのないよう、気を付けてまいりたい」

などと説明。麻生氏は

「きちんと緊張感を持って対応するように、という訓示というか、そういった訓戒を述べたということで十分だと思っている」

として、福田氏の処分を否定した。

   福田氏が記事内容を認めなかったことを受け、新潮側が準備済みの第2弾、3弾の記事を公開する可能性もある。今回の新潮記事本文には、福田氏と女性記者のやり取りが録音されているか否かについて明示的な記述はないが、記事のタイトルは

「ろくでもない『財務事務次官』のセクハラ音源」

となっている。

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