武田修宏、ハリルに皮肉 「交代されて文句言う代表監督いなかった」

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

   元サッカー日本代表の武田修宏氏(50)が、バヒド・ハリルホジッチ氏が監督解任に納得していないとされることについて、「交代されて文句を言う監督って今までいなかったですよね」と皮肉を込めて苦笑いした。

   武田氏は2018年4月12日放送の「とくダネ!」(フジテレビ系)に出演。日本代表監督としてのハリルホジッチ氏にかねてから否定的だった武田氏は、今回の解任を受けて頬が緩むような場面もあり、「にこやか」だとツッコミも入った。

  • 武田修宏氏(2017年7月撮影)
    武田修宏氏(2017年7月撮影)
  • バヒド・ハリルホジッチ氏(2016年8月撮影)
    バヒド・ハリルホジッチ氏(2016年8月撮影)
  • 武田修宏氏(2017年7月撮影)
  • バヒド・ハリルホジッチ氏(2016年8月撮影)

田嶋会長の決断は「すごいこと」

   ハリルホジッチ氏はロシア・ワールドカップ(W杯)2か月前にした4月9日に解任が発表された。異例の事態だが、武田氏は「僕は良かったと思いますし、解任されて前進したと思いますよ」と肯定した。「W杯でベスト16に入るという基準に関しては、ハリルさんの今までやっていたサッカーでみると、アジア予選は突破したけど、厳しいかなと、交代して良かったと思います。W杯の次という目標でなく、将来の日本のことを考えたら今の時点で変えるのは正しいと思います」と主張した。

   解任を決めた田嶋幸三・日本サッカー協会(JFA)会長に対しても、「会長さんがここで契約解除したのは、将来の日本のサッカーのことを考えると、早く日本のサッカーに合う監督でと決断したのはすごいことだと思いますね」と称賛している。

   だがハリルホジッチ氏は、「田嶋会長から何も説明されていない」「これは嘘だ。でっち上げだ」などと激怒し、来日して会見を開く考えもあると、12日までに複数のスポーツ紙が報じている。解任理由を否定するために数字やデータを出すとの情報もあるが、武田氏は

「プロは勝ち負け、結果がすべてですから、野球の大谷(翔平)選手も活躍したら評価されるわけですから、僕はその、数字ではないのかなと思いますけど」

と冷ややかだ。さらに、ハリルホジッチ氏に対して

「代表監督で交代されて文句を言う監督って今までいなかったですよね」

と苦笑しながら言い放った。

   田嶋会長は「選手との信頼関係が薄れた」ことを解任の理由にあげており、代表チーム内は混乱状態。だが武田氏は「今までW杯ベスト8に進んだ監督って、ごちゃごちゃして変わって、選手がひとつになって勝った時も結構ある」と悲観していない。

「にこやかじゃないですけど、嫌いなわけじゃなくて」

   また、「僕は3年前から変えた方がいいと言っていたんですが...」とすると、伊藤利尋アナウンサーが「それで今日ちょっとにこやかだったんですか」とツッコミ。武田氏は「にこやかじゃないですけど、嫌いなわけじゃなくて」と言うものの、「監督は選手をマネジメントするのも大事で、その辺のコントロールができなくなり、結果が出なくなった。そのあたりだと思います」と切り捨てた。なお、ハリルホジッチ氏が監督に就任したのは「3年前」の15年3月。武田氏は就任当初から監督交代を望んでいたようだ。

   選手との関係について「ハリルさんを好きという選手もいる」と振られたが、これも武田氏は

「良い人とか、良い人間とか、もちろん大事だと思いますけど、やっぱ勝つ監督であること、それが勝負の世界では大事ですから」

と相手にしない。反対に「勝っていれば文句を言われても監督についていく」とし、W杯アジア予選後は負けが込んでいた状況に照らして、

「3年経っても積み重ねが見えてこないのと、アジアでなく、世界で勝つ、日本が進化していくことを考えたら、日本の良さは組織力の他になかなかない。そこを考えると俺は、日本人に合わないのかなと思います。(ハリルのサッカーは)堅守速攻と個人。日本の良さである組織力ではない。僕の意見としてはそういうことです」

と戦略の転換を訴えた。

   解任のもうひとつの理由は「選手とのコミュニケーション不足」。武田氏はこれからの2か月について、

「西野(朗)さんという日本人になって、言葉が通じる。ハリルさんは通訳がいると伝わることも伝わらない。こういった状況のチームでは、コミュニケーシンをとれる西野さんみたいな日本人の方がやって同じ方向に向くこと。やるのは選手ですから、選手がいかに楽しくやれるかが大事です」

と西野新監督に期待していた。

姉妹サイト