「にこやかじゃないですけど、嫌いなわけじゃなくて」
また、「僕は3年前から変えた方がいいと言っていたんですが...」とすると、伊藤利尋アナウンサーが「それで今日ちょっとにこやかだったんですか」とツッコミ。武田氏は「にこやかじゃないですけど、嫌いなわけじゃなくて」と言うものの、「監督は選手をマネジメントするのも大事で、その辺のコントロールができなくなり、結果が出なくなった。そのあたりだと思います」と切り捨てた。なお、ハリルホジッチ氏が監督に就任したのは「3年前」の15年3月。武田氏は就任当初から監督交代を望んでいたようだ。
選手との関係について「ハリルさんを好きという選手もいる」と振られたが、これも武田氏は
「良い人とか、良い人間とか、もちろん大事だと思いますけど、やっぱ勝つ監督であること、それが勝負の世界では大事ですから」
と相手にしない。反対に「勝っていれば文句を言われても監督についていく」とし、W杯アジア予選後は負けが込んでいた状況に照らして、
「3年経っても積み重ねが見えてこないのと、アジアでなく、世界で勝つ、日本が進化していくことを考えたら、日本の良さは組織力の他になかなかない。そこを考えると俺は、日本人に合わないのかなと思います。(ハリルのサッカーは)堅守速攻と個人。日本の良さである組織力ではない。僕の意見としてはそういうことです」
と戦略の転換を訴えた。
解任のもうひとつの理由は「選手とのコミュニケーション不足」。武田氏はこれからの2か月について、
「西野(朗)さんという日本人になって、言葉が通じる。ハリルさんは通訳がいると伝わることも伝わらない。こういった状況のチームでは、コミュニケーシンをとれる西野さんみたいな日本人の方がやって同じ方向に向くこと。やるのは選手ですから、選手がいかに楽しくやれるかが大事です」
と西野新監督に期待していた。