ハリル解任、日本サッカー協会の「致命的欠点」露わに 長期戦略の欠如、会長発言も「時代遅れ」

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「強豪国がやっている『当たり前』から、今の日本サッカーは非常に遠い」

   ハリルホジッチ氏が就任したのは15年3月。招聘に大きく関わったのは、当時の霜田正浩・技術委員長だった。技術委員会は日本代表チームのマネジメントを担う。新監督発表会見に臨んだのも霜田氏と、当時専務理事の原博実氏だった。

   だが16年3月、会長選挙で原氏が田嶋氏に敗れると潮目が変わる。霜田氏は技術委員長から同委員に降格し、委員長の後任には西野氏が抜擢された。ハリルホジッチ氏にとって「相棒」だった霜田氏は、16年11月にJFAを離れることを決断。メディアでは「ハリル監督困った...霜田技術委員が辞任 本音で付き合える理解者失う」(サンケイスポーツ16年11月19日付)などの見出しで報道された。

   就任当時と解任時点で、ハリルホジッチ氏を取り巻くJFAの陣容が異なるのだ。とはいえ、清水氏は「担当者が変わったので、引き継いだ人には責任がない、という理屈は通らないです。そんな理屈が通れば、その組織は外部への信頼を失います。実際、今は失っているわけですが」と皮肉を交え、

「人によってコロコロ変わる。W杯ごとに、考え方が右端から左端へぶれる。組織としての長期戦略の無さは、日本サッカー協会の致命的な欠点です。今までも欠点、これからも欠点。スローガンだけは、2050年までにW杯優勝と言っていますが、中身はスカスカです」

と、JFAの体制を批判した。

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