デヴィ夫人(78)が2018年4月10日、パワハラ問題を認め謝罪した日本レスリング協会の一連の対応について、「アスリート・ファーストとは程遠い、身内ファースト」だったとブログで批判した。
デヴィ夫人は「協会内部からの改革がない限り、 何も変わりません」とも指摘。協会の副会長を務める谷岡郁子(くにこ)・至学館大学学長ら関係者が騒動の責任を取らなければ、レスリング界は「何の反省もなく現状のままでしょう」と訴えた。
「即刻、辞任すべきです」
レスリング協会は6日、第三者委員会が栄和人監督による伊調馨選手らへのパワハラ4件を認定したことを受けて、理事会後に記者会見を開き謝罪した。栄氏は同日付で強化本部長を引責辞任している。
デヴィ夫人はこうした動きを受け、10日に「パワハラ認定 お粗末なレスリング協会」と題したブログを更新した。
記事ではまず、福田富昭レスリング協会会長や谷岡氏が、第三者委員会の調査前の段階でパワハラの事実を否定していたことを問題視。2人の過去の言動は「栄氏をかばうための 茶番劇」だったと切り捨て、
「アスリート・ファーストとは程遠い、身内ファースト、この状況下で日本レスリング協会のスポーツ精神、アスリートに対する公平さはありません」
と協会の体質を批判した。
デヴィ夫人は続けて、福田氏と谷岡氏について「(協会にとって)ふさわしい道義心も公平さも残念ながら持ち合わせておりません」として、「即刻、お2人とも 辞任すべきです」と訴えた。さらには、谷岡氏が3月15日に開いた会見での言動を引き合いに、
「特に谷岡副会長、あの口許を醜く曲げ、『そもそも 伊調馨は選手ですか?』と云った映像は 日本国民は忘れることは出来ないでしょう」
と書いている。
「協会内部からの改革がない限り、 何も変わりません」
ブログでは、「協会内部からの改革がない限り、何も変わりません」とも指摘。谷岡氏が協会の副会長を続け、栄氏も至学館大レスリング部の監督を留任する現状の対応では、「何の反省もなく現状のままでしょう」と訴えた。
さらにデヴィ夫人は、「レスリングをしたい人たちが至学館に入らなければならないという構図は、これで終わりにしましょう。日本のレスリングを目指す人達は自由に取り組んでいただきたい」との持論も展開。その上で、
「このパワハラ事件で自殺者が出なかったのは不幸中の幸い。人を追いつめるような行為は絶対にあってはいけません。今回の一件で、レスリング協会だけでなく、ほかの競技協会もこれまで以上に襟を正し来る東京オリンピックに臨んでいただきたいものです」
と訴えていた。
なお、デヴィ夫人は4月7日放送の「胸いっぱいサミット!」(関西テレビ)でも、谷岡氏について「副会長を即刻お辞めなさい!」と主張。「あなたの頭の中はパワハラそのものです、100%」とまで非難していた。