「首相案件」文書、存在していた、愛媛知事認める 秘書官「お会いしたことない」

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安倍首相の意向は「分からない、コメントのしようがない」

   中村氏は

「言えることは、県庁の職員は本当に真面目で、しっかりと出席したものの報告のために記述したというのは間違いない」

とも話し、県職員が柳瀬氏と面会したことを確信している様子だ。

   一方の柳瀬氏は、今回の朝日新聞の報道を受けてコメントを発表。

「自分の記憶の限りでは、愛媛県や今治市の方にお会いしたことはありません」

などと、17年7月の参院予算委員会での答弁と同様、面会の事実自体を否定した。

   4月11日には、森友学園をめぐる文書改ざんの問題で衆院予算委員会で集中審議が予定されている。今回の「首相案件」問題もクローズアップされるのは確実だ。ただ、中村氏は

「私どもの立場としては長年の悲願であった今治市の願いがかなったということで、獣医学部がオープンしたことは歓迎している」

などとして獣医学部開設を歓迎する立場だ。安倍首相の意向が影響したか否かについても、

「分からない、コメントのしようがない。審査、それから認可の決定、ここは我々は全く関与していない。これはお願いする立場で、それが認められて新設したら、『さあどうしようか』『今回認められて良かったな』『悩みがひとつ解決するかもしれないね』という受け止め方。国の状況については、私はうかがい知ることはできない」

とするにとどめている。「首相案件」発言が仮にあったとすれば、柳瀬氏の「忖度」だったのか、それとも「総理の関与」だったのか。野党側がこのあたりを追及できるかは不透明だ。

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