国会は「西田劇場」の「勧善懲悪」が席捲 自民個性派議員らが次々に官僚「斬る」

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質問に立つ自民議員の共通点は

   文書改ざん発覚に端を発する一連の問題では、野党のみならず自民党からの質問がしばしば注目を集めている。3月19日の参院予算委で財務省の「おごり」を激しく糾弾した青山繁晴参院議員をはじめ、やはりこの日の予算委に登場した和田政宗参院議員、また麻生氏に「呼び捨てにされたい」と熱弁した義家弘介元文科副大臣、佐川氏喚問で、

「佐川さん、あるいは理財局に対し、安倍総理からの指示はありませんでしたね?」
「念のためにお伺いしますが、安倍(昭恵)総理夫人からの指示もありませんでしたね?」

などと念入りに問いかけた丸川珠代元環境相もそうだ。

   特に西田氏、青山氏、和田氏については、いずれも歯に衣着せぬ個性派議員として知られ、ネット上などに多くのファンがいる点、共通している。「悪玉」官僚を、その質問で「斬る」姿は、ちょっとした「劇場」の感がある。

   もっとも、特に政権に批判的な側からは、「茶番」などとの皮肉も上がる。和田氏の19日の質問では、「安倍政権をおとしめるために、意図的に変な答弁をしているのでは」といった発言が飛び出し、最終的に議事録削除の騒動となった。西田氏も3月15日の参院金融委員会で、

「この問題は、『佐川事件』の真相解明ということがまず第一」

と発言、当時の理財局長・佐川宣寿氏ひとりに責任を押しつけようとするものだ、と議論を呼んだ。なお、その後この「事件名」を踏襲する動きは見られない。

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