「これが日本のスポーツが変わらない根深い体質」
また、高田裕司専務理事も理事会で、「『バカ!』と言ってもパワーハラスメントになるが、格闘技は厳しさがないと格闘技でなくなる。ルールで縛られすぎれば弱くなってしまう可能性がある」と発言した。対して小林氏は「グッディ」で、
「これが日本のスポーツが変わらない根深い体質だと思います。この言葉にすごく表れています。厳しさというのは、上の人が懲らしめる厳しさではありません。もっと選手自身の中から、指導者に敬意を感じるという、本来そういう厳しさであるべきです」
と批判していた。
協会ウェブサイトでは、理事会における他の理事からのコメントも匿名で掲載されている。これらをみると、「ナショナルチームの選手を理事が守ってやるべきだ」といった反省がある一方で、
「自分たちの時代は当たり前のことがパワーハラスメントになっている。ちょっときつく言うとパワーハラスメントになる」
「告発者を責めるわけではないが、なぜこの方法しかなかったのか、と思った。公の場で言ってほしかった。こうした形での告発、結果としてマスコミを騒がせ、だれも得してはいない」
といった発言もあった。