「今回の出来事を機に積極的に考えて行く事が必要」
5日には、「ビビット」(TBS系)で、演出家のテリー伊藤さんが
「女人禁制は廃止してもいいんじゃないですかね」
「ルールは変わっていくわけだし、不自然ですよ」
と指摘した。また、「情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系)でも、相撲好きで、日本相撲協会の元外部委員だった漫画家のやくみつるさんが、
「(女人禁制は)そんなのとっとと撤廃しちまえ」
と、過去にも主張したことがあることを明かした。2000年に太田房江・大阪府知事(当時)が、春場所の府知事賞授与の際に土俵に上がることを認められなかったことを受けた発言だった。
6日放送の「ミヤネ屋」(日本テレビ系)も、舞鶴や宝塚での巡業の話を取り上げた。司会の宮根誠司氏は、相撲協会に対し、「伝統を守る」ということはあるとしても、「(女人禁制について)変えるものは変える。変えないものは変えない。変えないなら、その理由をファンに説明して、透明化していった方がいいですね」と提言していた。
今回の議論の発端となった4日にあった舞鶴巡業の「大相撲舞鶴場所実行委員会」からも、異論が飛び出した。実行委が5日、公式サイトで発表した「舞鶴場所における一連の経過と実行委員会の見解」によると、問題のアナウンスについて、
「実行委員会としましては、場違いのものであると考えております」
と指摘。さらに、
「この度のアナウンスの件につきましては、昨今の女性の社会進出や多くの女性の大相撲人気の高まりを考えたとき、今回の出来事を機に積極的に考えて行く事が必要であると思っております」
と、直接「女人禁制」や「見直し」といった言葉は使っていないながらも、見直しの検討の必要性に踏み込んだ。