古市憲寿「このニュースで悲しいなと思うのは...」 たけし独立騒動で「未来ない」「高齢化」

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   ビートたけしさん(71)の「オフィス北野」独立騒動は、事務所の森昌行社長(65)と「たけし軍団」との主張が激しくぶつかり合う展開となり、社会学者の古市憲寿氏は「オフィス北野に未来がなさそう」と行く末を憂慮した。

   たけしさんは事務所の売り上げの8割をたった1人で上げていた。屋台骨を欠いたうえ、「たけし軍団の方々は高齢化が進んでいる」と古市氏は指摘している。

  • ビートたけしさん(2015年撮影)
    ビートたけしさん(2015年撮影)
  • 古市憲寿氏(2016年撮影)
    古市憲寿氏(2016年撮影)
  • ビートたけしさん(2015年撮影)
  • 古市憲寿氏(2016年撮影)

軍団が声明、社長は週刊誌で反論

   森社長は週刊新潮2018年4月5日発売号(12日号)で、たけしさん独立をめぐる「軍団の行動は看過できません」として、「たけし軍団一同」が1日に公表した声明文に反論した。

   声明文では、森社長ら役員報酬があまりに高額だと指摘があるが、森社長は「私はやるべきことをやっているという誇りもあり、傲慢に思われてしまうかもしれませんが、金額は決して法外に高いとは思わない」と、たけしさんに説明したと主張。声明文で、マネジャーら従業員の給与も高額だとされている点は、「経営が上手く行き、黒字が出ている時はなるべく従業員への給与・賞与を多くし、それが従業員のモチベーションにもつながる」との考えによるもの。それは「1994年のたけしさんのバイク事故で得た大きな教訓は、この業界はいつ何が起こるか分からないというものでした」と、経験にもとづくものだという。

   だが、軍団の1人、ダンカンさん(59)は5日放送の「とくダネ!」(フジテレビ系)で、「(役員報酬は)高いです。法外ですよ、本当にこれは」と主張しており、森社長と食い違いをみせた。また、森社長が新潮記事で、たけしさんのバイク事故を引き合いに出したことに、「ええ!? 殿(=たけしさん)がまた事故でも起こすんじゃないかということですか。そんな不吉なこと考えないでくださいよ、社長なんですから」と露骨に不快感を示した。

   一方、井出らっきょさん(58)が「20代マネジャーの年収が1800万円」(3日放送の同番組)などと話していたことに、ダンカンさんは「20代で1800万とかとんでもない数字ではないです。それに関しては済みませんでした。らっきょが全く勘違い、暴走です」と事実を否定した。

   多くの点で主張が対立する森社長と軍団だが、「とくダネ!」にスタジオコメンテーターとして出演した古市憲寿氏は、それよりも事務所の存続を懸念した。「別に待遇のいい芸能事務所があってもいいと思いますけど」と切り出し、

「このニュースで悲しいなと思うのは、ビートたけしさんがいなくなって、もうオフィス北野に未来がなさそうじゃないですか。それがすごく悲しくなっちゃって」

と見解を示した。

「たけし軍団の方々は高齢化が進んでいて」

   さらに古市氏は、

「(軍団のメンバーである)水道橋博士さんのエッセイとか、僕すごく好きですけど、正直、たけし軍団の方々は高齢化が進んでいて、あまりキラキラしているイメージもないですし。事務所としても、若手をそんなに発掘していないのかなという気もしていて、これからもずっと輝ける事務所じゃないのかなというふうに、どうしても見えてしまいます」

と将来を憂慮した。

   森社長は新潮で、「オフィス北野の売上げの8割を占めていたたけしさんが独立し、規模を縮小しながらどう会社を存続させていくか、力を合わせて頑張っていこうとしていた」と、たけしさん頼みの経営だったことも明かしている。オフィス北野の売り上げは25億円前後で推移しており、たけしさんだけで約20億円稼ぎ出していた計算になる。

   2017年9月末決算が「赤字」だったことにも疑念がもたれているが、森社長は新潮で「半年経てば解消される」と見通しを述べている。そう言える理由も、たけしさんの貢献にある。北野武監督の最新映画『アウトレイジ 最終章』(17年10月公開)の製作費が支出されたのに対し、「映画に関する売上げが入ってくるのは半年ほど後になるというタイムラグ」があるためだと説明しているのだ。

   名実ともに事務所を支えていたたけしさんだけでなく、今度はスタッフの大量退社も取り沙汰された。5日付サンケイスポーツは、複数の関係者談として「約30人の従業員全員が20日付で退社する」と報道。「会社の規模を縮小して再雇用を募り、再出発を模索する」という。

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