競馬のクラシック三冠馬の有力候補とみられていたダノンプレミアムが2018年4月5日、挫跖(ざせき)のため、クラシック第一冠の皐月賞(4月15日、中山競馬場、芝2000メートル)を回避することになった。
圧倒的な強さを見せてきた同馬の回避で皐月賞は一気に混戦模様となった。
圧倒的な強さの4連勝
ダノンプレミアムは父ディープインパクト、母インディアナギャル。17年6月の阪神競馬場で行われた新馬戦(デビュー戦、芝1800メートル)で4馬身差の圧勝劇をみせると、10月のサウジアラビアロイヤルカップ(GIII、東京競馬場、芝1600メートル)ではレコード勝ち。12月の2歳チャンピオンを決めるGIの朝日杯フューチュリティステークス(阪神競馬場、芝1600メートル)では3馬身差で圧勝した。
圧倒的な強さは18年に入っても変わらず、皐月賞のトライアルレース、3月の報知杯弥生賞(中山競馬場、芝2000メートル)では、皐月賞でのライバルとみられたワグネリアン、ジャンダルム、オブセッションらの同世代トップクラスを1馬身以上の差で退けた。4連勝でみせた破格の強さは2011年のオルフェーブル以来の三冠馬候補とみられていた。
ダノンプレミアムが発症した挫跖は、日本中央競馬会(JRA)によると、ひづめの底が炎症をおこすもので、硬いものを踏んだ時や、走っている際に後肢のひづめの先が前肢のひづめの底にぶつかった時などに起きるという。
同馬を管理する中内田充正調教師はクラシック第二冠のダービーに出場させたいと表明しているが、欠場を残念がるファンは多く、ツイッターのトレンドランキングでも5日の昼前後は「ダノンプレミアム」が1位を占めた。
ダノンプレミアムの回避で皐月賞は一気に混戦模様となった。弥生賞でダノンプレミアムの2、3着となったワグネリアン、ジャンダルム。弥生賞と同じトライアルレースのフジテレビ賞スプリングステークス(GII、中山競馬場、芝1800メートル)を制したステルヴィオなどが有力視される。
ツイッターでもダノンプレミアム回避の報に、さまざまな反応が出ている。
「残念すぎるニュース...ダービーへ向けての調整はスムーズに行きますように」
「ダノンプレミアム回避で面白くなったという人と面白くなくなったという人の二極化」
「これにより一気に混戦模様となりますね」