京都府舞鶴市で行われた大相撲の春巡業で、土俵であいさつ中に倒れた多々見良三市長(67)を救命していた複数の女性に、日本相撲協会の行司が土俵から下りるよう場内アナウンスをした問題で、落語家の立川志らくさんは2018年4月5日放送の情報番組「ひるおび!」(TBS系)で、「行司がパニックを起こしてどうするんだ」とコメントした。
この問題をめぐっては、協会の八角理事長(元横綱北勝海)が「行司が動転して呼びかけたものでした」と発表している。
「行司は常に冷静でいなければならない」
日本相撲協会は4日夜、八角理事長の名義で謝罪文を発表。「応急処置のさなか、場内アナウンスを担当していた行司が『女性は土俵から降りてください』と複数回アナウンスを行いました」と事実関係を認め、「行司が動転して呼びかけたものでしたが、人命にかかわる状況には不適切な対応でした。深くお詫び申し上げます」と謝った。
5日放送の「ひるおび!」では、同日付の日刊スポーツ紙面の記事内容を引用し、場内アナウンスの経緯を説明。一部の観客から「なぜ女性が土俵に上がっているんだ」との指摘があり、アナウンス担当の若手行司が「女性の方は土俵から下りてください」と繰り返したという。
これについて、番組コメンテーターの志らくさんは
「これはおかしいですよね、どう考えてもね。行司がパニックを起こしていた、と理事長はおっしゃっているけれども、行司がパニックを起こしてどうするんだ。行司は常に冷静でいなければならないのに」
と批判した。
「だってたとえば、あの娘さんか誰かがいたら、絶対に上がりますよ。『女だからダメ』って言われたら、『ふざけんな』ってなりますよね」