希望の党の細野豪志元環境相が2018年4月3日、ツイッターで自らに関する報道について「そんな発言はしていない」と反論した。細野氏が問題視しているのは、民進党が希望の党などに対して設立を呼びかけている新党をめぐる記事で、細野氏が会合の中で「オレ、嫌われているから...」と発言した、とされる記事だ。
そうかと思えば、立憲民主党関係の情報をツイートしている非公式アカウント「立憲民主くん」の発言にも、細野氏は「立憲民主党の職員の方ですね。具体的な事例と根拠をお示し下さい」とお冠で、非公式アカウントだと分かると「コメントすることは控えます」と軌道修正。「行き場を失っている」との指摘もある中での「場外乱闘」だ。
新党に入らないのは「私の取ってきた政治行動からすれば当然」
細野氏は17年9月に立ち上がった希望の党の設立メンバーのひとり。野田佳彦前首相らを念頭に「三権の長を経験した方々はご遠慮いただきたい」などとして民進党議員の一部を「排除」したとして批判を浴びた経緯がある。こういったことから、産経新聞は4月3日の記事で、民進党内には細野氏を合流の「足かせ」とする向きもあるとして、細野氏が日本維新の会の馬場伸幸幹事長らとの会食の場で
「オレ、嫌われているから...」
と発言したと伝えた。これに細野氏がツイッターで「そんな発言はしていない」と反論。これに続ける形で、新党参加は「あり得ない」とした。
「念のため確認しておく。安保の現実主義と憲法改正を旗印に希望の党を立ち上げた。『排除』という言葉の印象は悪いが、理念政策が合わなければ当然のことだ。この旗を下ろして、『新しい民主党』に入る選択があり得ないのも、私の取ってきた政治行動からすれば、当然のことだ」
「具体的な事例と根拠をお示し下さい」→「コメントは控えます」
一方、「立憲民主くん」のアカウントは、産経記事を引用して
「拒否されてる理由は露骨な『排除』発言だけじゃない。衆院選で立憲民主党や現在の衆院会派『無所属の会』の人たちに、恫喝や嫌がらせに近い仕打ちをしたり、画策した中心人物と聞いていますよ」
とツイート。これに細野氏が
「立憲民主党の職員の方ですね。具体的な事例と根拠をお示し下さい」
とかみついたかと思えば、4時間後には
「立憲民主党関係者によると、立憲民主くんは、『立憲の職員でなく、アンコントロールな部外者』とのことなので、これ以上、私からコメントすることは控えます」
と軌道修正した。
立憲民主党は民進党からの新党協議には応じない構えで、「立憲民主くん」については
「党とは関係ない。職員がやっているわけでもない」
と話している。