「たけし軍団」のダンカンさんが、ビートたけしさんの独立で揺れる「オフィス北野」で指摘されている役員の超高額報酬について不信感を明かした。
ダンカンさんは事務所設立時からのメンバー。不義理をはたらいたと糾弾されている森昌行社長については、「若い頃は本当に仲間だった」のが、「だんだん距離ができてしまった」と、複雑な胸中も語った。
「10年以上やってる奴がバイトしてるような状況」
ダンカンさんは2018年4月4日放送の「スッキリ」(日本テレビ系)でVTR出演。事務所内の報酬のバランスについて、
「上のほうの一部の人間が、ちょっとタレントとしては信じられないような。『10倍もらってるじゃない』と俺の仲間で言う人間もいるくらいの金額だった」
と説明。「数字的なものは個人情報になるかもしれないので出しにくいけど、驚くほど。普通はタレントより低いもの。それが一部タレントの10倍近いとか、ちょっと有り得ない数字です」と不信感をあらわにした。
たけしさん独立の背景を記した軍団の共同声明でも、「森社長をはじめ、会社の役員報酬の金額が師匠(編注:たけしさん)にとっては容認できない水準になっていた」との指摘がある。ダンカンさんは番組で、「みんなもっと頑張ろうとずっと腹の中で耐えていた。そうしていたら、たけしさんがその報酬の一覧をみて、『これはさすがに10年以上やってる奴がバイトしてるような状況、これは違うだろ』って。(独立の)直接の原因はそこかもしれないですね」と、たけしさんが見せた反応を明かした。
声明文では、事務所を「私物化」していたと指摘された森社長が、信頼回復に努めると約束した、と書かれている。ところがその後、たけしさんらの仕事が一層順調だったにもかかわらず、事務所が赤字に転落。確執が深まった。ダンカンさんは、報酬を下げるという約束がなかなか進まない、と疑問を隠さなかった。