「原爆落ちろ、カープ!」 広島戦で中日ファン野次...批判殺到で本人謝罪

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   中日ドラゴンズの一部ファンが、広島カープとの試合中に「原爆落ちろ」などと不適切な野次をスタンドから飛ばしていたことが分かった。本人がツイッターで、その音声を収録した動画を自ら公開していた。

   問題の野次は、2018年3月31日にマツダスタジアム(広島市)で行われた試合中に、ビジター応援席にいた男性が発したもの。カープ球団の担当者はJ-CASTニュースの取材に対し、「現時点では(球団として)当事者の特定ができていないため、具体的な対応を取ることは難しいと考えている」と話した。

  • 不適切野次に批判殺到(写真はイメージ)
    不適切野次に批判殺到(写真はイメージ)
  • 不適切野次に批判殺到(写真はイメージ)

外野席は「暴言吐いてなんぼ」と主張

   問題の男性ファンは、中日が6-2で敗れた31日の試合後に更新したツイッターで、自らが飛ばした野次を紹介する動画を公開した。その映像を見ると、中日の攻撃開始時のファンファーレに合いの手を入れる形で、数人の男性ファンが、

「かっとばせ! 死んじまえ! 原爆落ちろ、カープ!!」

と大声で叫んでいる様子が確認できる。

   また、この男性ファンは同日のツイッターで、上記の野次を自らが飛ばしたことを認めつつ、「外野席なんか野次飛ばしてなんぼやぞおい!暴言吐いてなんぼやぞ!それが不快に思うなら外野で応援するな」などと主張していた。

   こうした一部ファンの不適切な野次について、中日ドラゴンズ応援団事務局は4月2日、J-CASTニュースの取材に対し、

「該当の野次に関して、当団体が主導で行ったものではございません。また、当団体ではこのような応援を先導したことは一度もございません」

と説明。そもそも、問題の野次が飛ばされたファンファーレには、応援団が定めた歌詞や合いの手は存在しないという。

   また、中日応援団によれば、試合当日に球場にいた団員は、今回のような不適切な野次が飛ばされていることには気付いていなかったという。

問題のファンは謝罪「とても悪いことをした」

   原爆を揶揄するような野次を飛ばした男性に対しては、カープファンから「人間として最低だよ」「怒りより悲しみがこみ上げてくる」などの非難が殺到。さらには、中日ファンからの間でも、「同じドラゴンズファンだと思いたくない」との意見が相次ぐ騒ぎとなっていた。

   こうした反応を受けて、男性は2日夕に更新したツイッターで、「大変申し訳ございませんでした。不愉快な野次を飛ばしてしまい、広島ファン、中日ファンの皆さん本当に申し訳ございません」と謝罪。その上で、

「カープファンは敵だし、一緒のチームを応援してるわけでもないから、どうでもいいという風に考えていました。でも、後からいろんなカープファンが僕のことで悲しんでいたり怒っていたりしていたので、とても悪いことをしたと感じています」

とも「反省」した。なお、不適切な野次を飛ばした原因については、「開幕2戦は本当にいつもより酒が入ってしまっていて、乱暴になっていました」としていた。

   広島カープ球団の広報担当者は3日、J-CASTニュースの取材に対し、野次を飛ばしたファンへの対応について、

「現時点では(球団として)当事者を特定できていないため、具体的な対応を取ることは難しいと考えています」

と回答。球場の警備会社にも確認をしたというが、今回の野次について周囲の観客から苦情などは出ていなかったそうだ。

   また担当者は、今回のような野次について「悪質なケースでは、退場を命じることもございます」と注意喚起。続けて、ファンに対しては、

「マツダスタジアムを訪れた皆さんには、安心して楽しく観戦して頂ければと考えております。もし悪質な野次など迷惑行為を発見した際には、すぐに近くのスタッフや警備員に報告をして頂ければ幸いです」

と訴えていた。

姉妹サイト