20代で年収1000万円超、仕事中もジム通い オフィス北野は「超ホワイト企業」だった?

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   ビートたけしさん(71)の「オフィス北野」独立騒動で、「たけし軍団」の古株である井出らっきょさん(58)が同事務所の若手社員の超高額年収に対する不可解さをあらわにした。

   井出さんは2018年4月3日放送の「とくダネ!」(フジテレビ系)で内情を明かした。明らかに「何もしてないだろう」という20代のマネジャーが1000万円以上の年収をもらっていると暴露したほか、それにもかかわらず、仕事中に「事務」作業ならぬフィットネスの「ジム」に行く社員もいたとして「ふざけんな」「ありえない」と激怒した。

  • ビートたけしさん(2015年撮影)
    ビートたけしさん(2015年撮影)
  • ビートたけしさん(2015年撮影)

森社長に「冷たい」

   1日にたけし軍団の各メンバーがブログで出した声明文によると、森昌行社長(65)が必要な手続きを経ずに株式を大量取得して筆頭株主となり、会社の経営を「私物化」しているとたけしさんが指弾。怠っていた「たけし軍団のプロモーションに注力」することも含め、経営方針を「師匠(=たけしさん)が指示されました」という。ところが森社長ら事務所側はこうした「約束」を果たさず、「結果、井手らっきょが活動拠点を熊本に移さざるを得なくなるような状況」になったと主張する。

   井出さんは「とくダネ」の取材で、事務所が東京での仕事をプロモーションされなかったかどうかについて「それはそうですよね」とうなずいた。ただ「まあ、仕事をとれなかったのは芸人として自分の力がなかったことなので誰も責められない。ただ、事務所が僕だけでなく他のタレントもプロモーションしてくれればよかったのにな、というのはある。それで熊本で頑張ろうという気にはなった」と話した。故郷の熊本ではレギュラー番組2本が決定しているのに加え、自身がマスターをつとめるバーも開店予定という。

   井出さんは帰郷にあたって当然、社長にも話そうとしたが、こんな扱いを受けたと明かす。

「森社長に電話して、お話ししたいことがあるといったら、『僕はそういう立場ではありませんから』と切られた。それが冷たいなと思って、なんで話聞いてくれないの。社長ともう30年一緒ですよ。そのことに関しては、たけしさんも『それはないだろ』と」

   事務所のマネジャーの超高額給与についても不可解な思いをあらわにし、矢継ぎ早にぶちまけた。

「何もしてないだろ、こいつ」

「マネジャーの給料は普通の会社と変わらないでしょうけど、ボーナスとかで年収額が『は?』というような。なんで、20代で一千何百万円ももらえるの? 1人だけじゃない。2人くらいは『何もしてないだろ、こいつ』という。誰が見ても、こいつは何のために事務所にいるんだろうというマネジャーやスタッフもいた。そういう人たちが何千万という年収をもらっていた。なんでこいつに何千万も渡すの? マネジャーは事務的な仕事をしているけど、『あれ、あいつどこ行ったの?』と聞いたら、『事務ね』『こっちの(フィットネス)ジムです』と。ふざけんな、お前は。仕事中だろ。それで事務所から何千万ももらってるって、あり得ないだろと」

   井出さんによれば、事務所の20代社員の給与は「1800万円」、さらに森社長の報酬は「1億円超」だったという。この高額給与問題については「声明」でもふれられており、「他の事務所と比較して、適正価格の給与であったことは完全に誤報であり、流布された給料明細はボーナスを外された数字であり、実態は、中小企業の常識から、かけ離れた数字であったことは、社員本人たちも認めたことであったことを改めて、ご報告します」と、一部報道内容を否定しながら指摘されている。あくまで一方の当事者の説明であるが、事実なら「超ホワイト」な待遇だ。

   番組でも、経済メディア「東洋経済オンライン」の山田俊浩編集長が「ブラック企業の逆の『ホワイト企業』という見方もできる。給料は普通の会社と変わらないけど、もろもろでそういうの(ボーナス)が出るとなると、基本的な給料は業績が悪ければ少なくなるわけで、税金の計算でやったことも考えられる。あまりこれ自体が責められることではないかもしれない」と指摘していた。

   一方、森社長が「声明」の内容に「きわめて不本意」などとコメントしていることに対し、たけし軍団の水道橋博士も同番組の取材に応じ、

「あの言葉を不本意というなら、たけし軍団側ではまだ抑えて書いているので。たけし軍団自体、非が何もない。そのようにおっしゃられるのなら、非はそちらにあるのではないですか」

と徹底的に争う構えを見せていた。

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