「何もしてないだろ、こいつ」
「マネジャーの給料は普通の会社と変わらないでしょうけど、ボーナスとかで年収額が『は?』というような。なんで、20代で一千何百万円ももらえるの? 1人だけじゃない。2人くらいは『何もしてないだろ、こいつ』という。誰が見ても、こいつは何のために事務所にいるんだろうというマネジャーやスタッフもいた。そういう人たちが何千万という年収をもらっていた。なんでこいつに何千万も渡すの? マネジャーは事務的な仕事をしているけど、『あれ、あいつどこ行ったの?』と聞いたら、『事務ね』『こっちの(フィットネス)ジムです』と。ふざけんな、お前は。仕事中だろ。それで事務所から何千万ももらってるって、あり得ないだろと」
井出さんによれば、事務所の20代社員の給与は「1800万円」、さらに森社長の報酬は「1億円超」だったという。この高額給与問題については「声明」でもふれられており、「他の事務所と比較して、適正価格の給与であったことは完全に誤報であり、流布された給料明細はボーナスを外された数字であり、実態は、中小企業の常識から、かけ離れた数字であったことは、社員本人たちも認めたことであったことを改めて、ご報告します」と、一部報道内容を否定しながら指摘されている。あくまで一方の当事者の説明であるが、事実なら「超ホワイト」な待遇だ。
番組でも、経済メディア「東洋経済オンライン」の山田俊浩編集長が「ブラック企業の逆の『ホワイト企業』という見方もできる。給料は普通の会社と変わらないけど、もろもろでそういうの(ボーナス)が出るとなると、基本的な給料は業績が悪ければ少なくなるわけで、税金の計算でやったことも考えられる。あまりこれ自体が責められることではないかもしれない」と指摘していた。
一方、森社長が「声明」の内容に「きわめて不本意」などとコメントしていることに対し、たけし軍団の水道橋博士も同番組の取材に応じ、
「あの言葉を不本意というなら、たけし軍団側ではまだ抑えて書いているので。たけし軍団自体、非が何もない。そのようにおっしゃられるのなら、非はそちらにあるのではないですか」
と徹底的に争う構えを見せていた。