吉田正高さん死去、48歳 コンテンツ文化史学会会長...妻「いまだに実感が湧きません。おそらく本人も」

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   学術団体「コンテンツ文化史学会」の会長で、東北芸術工科大教授の吉田正高さんが2018年3月31日、心筋梗塞で亡くなっていたことが分かった。48歳だった。

   4月3日、吉田さんのツイッターや同学会の公式サイトで発表された。

  • 吉田正高さん(写真は2008年撮影)
    吉田正高さん(写真は2008年撮影)
  • 吉田正高さん(写真は2008年撮影)

吉田さんの妻を名乗る投稿が...

   吉田さんのツイッターで4月3日未明、「吉田正高の妻です」との投稿があり、3月31日に心筋梗塞で急逝したと発表した。

   投稿では「あまりにはやすぎて、いまだに実感が湧きません。おそらく本人も湧いてないことでしょう」とし、

「最後に見たときは、本人の好きな漫画を布団の中で読んでました」

と告白。その上で、

「朝起きぬけに見たときも、疲れて起きてこないのかな?くらいにしか思ってなかったくらい、夜中に全く物音がしなかったので、おそらく本当に突然、そして苦しまずに逝ったと思われます」

などと書いている。

   吉田さんが会長を務める学術団体「コンテンツ文化史学会」の公式サイトでも同日未明、吉田さんの死去を発表した。

   双方の発表内容によれば、葬儀は4月8日14時から、山形県山形市清住町3丁目4‐34のセレモニーホール霞城で。喪主は、妻のイラストレーター・こさささこさん。

「言葉がありません」

   吉田さんは1969年、東京出身。早大教育学部を卒業後、同大学院文学研究科博士後期課程を修了。2009年まで東京大学大学院情報学環コンテンツ創造科学産学連携教育プログラムの特任講師を務め、同年にコンテンツ文化史学会の会長に就任。東北芸術工科大学(山形県)で、日本史とコンテンツ文化史を教えていた。

   突然の訃報にツイッターでは驚きの声が広がっている。漫画評論家の伊藤剛さんは

「吉田正高先生の訃報に接し、あまりに突然のことで文字通り言葉がありません。『描く!』マンガ展では、貴重な雑誌資料を展示にお借りいたしました。謹んでご冥福をお祈りいたします。本当にありがとうございました」

とツイート。コミックマーケット準備会の公式アカウントは、

「吉田先生は、コミケットスペシャルの企画にご協力いただいたり、コミケットカタログの原稿を執筆いただいたり等、コミケットのアカデミックな活動に際し、様々なご配慮とご尽力をいただき本当に感謝しております」

と投稿した。

   J-CASTニュースでも2008年、当時16歳の少女が07年9月、おので父を殺害した事件(京田辺警察官殺害事件)をきっかけに、アニメ番組の「ひぐらしのなく頃に」などが放送休止に追い込まれたことについて、吉田さんにインタビューをしていた。

姉妹サイト