高齢者の暴行摘発件数2.7倍に
この新聞投書は、あるツイッターのユーザーが紹介したことをきっかけに、5400件超「リツイート」されるなど、注目を集めることになった。ツイッターでは
「おめぇが赤ちゃんの時は1度も泣かなくて1度も人に迷惑をかけなかったか?と言ってやりたい」
「ストレスがあるのはわかるけど、弱い者にあたるのはどうかと思う。思いやりがない」
と高齢者に批判的な声が相次いでいるほか、「子供連れなんだから何やってもいいって見てとれる親にはムカつくし、連れてくるなって思う」との声も。
その他、「まわりにいる人が赤ちゃんをあやすと状況が良くなることもあるのになーって思うことがあります」「色々ありすぎて皆心のゆとりが無くなってるんだな...」とさまざまな意見が寄せられている。
なお、高齢者が粗暴になったり、攻撃的になったりという傾向は統計にも表れている。
2017年11月17日放送のニュース番組「おはよう日本」(NHK)によるアンケート調査では、65歳以上の487人中約半数が「最近、日常生活の中で感情が抑えきれずに『キレて』しまうことがありますか」との質問に「よくある」「たまにある」と回答。「年齢とともに感情のコントロールが難しくなっている」と回答した人も、約3割に達したという。
また、2017年版犯罪白書によると、刑法犯全体の認知件数は減少傾向にあるにもかかわらず、高齢者の刑法犯では、傷害の摘発人数が10年前の約1.7倍(1809人)、暴行の摘発人数が同約2.7倍(4014人)に増加している。