ビートたけしさんの独立騒動が風雲急を告げている。
当初報道では円満独立の構図だったが、ほどなく「(たけしさんの)年下愛人による洗脳」報道も出た。今度はたけし軍団メンバーが声明を公表し、事務所社長が「完全な裏切り行為」をしたと批判、これに社長が「不本意」と反論する事態になっている。そんな中、軍団中心メンバーが、さらなる反論を展開した。
たけし軍団声明で「(社長の)完全な裏切り行為」
たけしさんは2018年4月1日、自身が立ち上げて所属していた「オフィス北野」から独立した。同じ日、たけし軍団のつまみ枝豆さん、ダンカンさん、グレート義太夫さん、水道橋博士さんの4人が相次いでブログを更新し、「たけし軍団一同」の声明を掲載。事務所の森昌行社長を厳しく批判する内容で、4600字を超える長文だ。
声明では、森社長が「師匠(たけしさん)が知らない間」に筆頭株主になっており、森社長をはじめ会社の役員報酬の金額が「師匠にとっては容認できない水準になっていた」と指摘。「会社の財務を信じて任せていた師匠の信頼に対する、完全な裏切り行為であります」と森社長を指弾した。
他にも「各社員に給料を大幅に引き上げ」の一方、「事務所の功労者でもある、芸人、及び役者を、現代では生活保障上考えられない支払のまま放置」しているとして、「あまりにアンバランス」と不満を吐露している。それでも、森社長がたけしさんへ謝罪したことを受け入れ、軍団は事務所に残り、出直すことになったとも報告している。
また、つまみ枝豆さんブログでは、声明文末尾で、ガダルカナル・タカさんとラッシャー板前さん、松尾伴内さんの名前を挙げ、「(SNSなどの)発信手段を持っていないだけで、全員同じ考え、同じ気持ちです」と紹介した。
これに対し、日刊スポーツ(1日、ネット版)などによると、森社長は「このような文書が一方的にネット等を通じて流されたことに、驚きを禁じ得ません。内容に関してもきわめて不本意であるので、あらためて対応します」とコメントした。
仰天「次期社長」計画も!?
この森社長コメントに対し、「不本意と言われることが不本意」と反発したのは、前日の「ブログで声明公表」組ではないガダルカナル・タカさんだ。タカさんは、たけし軍団の番頭格として知られる。2日放送の「ミヤネ屋」(日本テレビ系)の取材に、同日正午すぎ頃に答えた。
タカさんは、今回の声明公表について、「(軍団の)全員一致で。師匠に叱られてもいいから、やってしまえ」と実行したと明かした。独立をめぐり、たけしさんに批判的な記事も出る中、森社長に、正確な経緯を発表し、あらためて謝罪することなどを要求していたが、「なしのつぶて」だったとも指摘。「不本意と言われることが不本意」と反発を示した。
軍団は、森社長体制下の事務所への残留を決めているが、「ここまで(批判を)やっちゃった」ので、森社長から「(社長を続けるのは)無理と言われたら仕方ない」、という事態も想定。その際は、「熊本支部を作ると言ってる」「頭がつるっとした人」という表現で、軍団メンバーでこのほど活動拠点を故郷の熊本に移すことを明かした井手らっきょさんを持ち出し、彼が、
「いいよ。(社長)やってもと、軽い感じで言っている」
というエピソードも明かした。もっとも、実際には、経営がきちんとできる次期社長を「見つけないといけない」とした。
内々に穏便に済ます選択肢もあったが、我慢できずに事を大きくしてしまった、との意識もあり、「いつ師匠に謝りに行くか、このあと会議して話し合う」という。
「ミヤネ屋」のスタジオでは、司会の宮根誠司さんが、軍団や事務所の今後について、「心配ですね」とコメントしていた。