「誘導灯や笛を貸してほしいとやって来た」
一部ファンのこうした行動は、ツイッターでも注目を集めることになった。地元の旅館「とさわや旅館」(内浦三津)のツイッターアカウントが28日夜、
「本日夕方に三の浦案内所前で乗用車3台が絡む交通事故がありました。警察官到着前の騒然とした中、数名のファンの方々が声を枯らしながら内浦主要道路が渋滞をしないように交通誘導を行っていました。彼等のおかげで後続の車もトラブル無く進めたのでは無いかと思います。敬意を表さずにはいられません」
と明らかにしたのだ。
ツイートのリプライ欄では、「ラブライブ」のファンを「(ラブ)ライバー」と呼ぶことから、
「沼津に来られるライバーさん達は親切なんですね!二次災害にならないで良かったです」
「ライバーの鏡ですな 同じライバーとして凄く嬉しいです」
「同じ地に観光にきたことも多生の縁です。皆仲間なのです」
と称賛の声などが相次いで寄せられた。
ツイートを投稿した旅館の従業員は、J-CASTニュースの取材に「地元消防団の役員を務めています。ファンの子たちが、誘導灯や笛を貸してほしいとやって来ました」と説明した。
約4~7人の若い男性が40~50人くらいの野次馬に見守られる中、道路の中央、両側とそれぞれ役割を分担し「一生懸命、だいぶ大きな声」で誘導する。従業員はそんな姿に、「今の若者にしては良心的な子たちだと感動しました」という。
総合案内所の担当者も「『ラブライブ!サンシャイン!!』のファンの方は、地元の人よりも積極的にゴミ拾いをしてくれるなど、損得なしに動いてくれます」と述べていた。
「遠くから聖地巡礼に来て、地域を盛り上げてくれて、感謝しています。ここはアニメの放送前と比べ、多くの車や人が行き交う町となりました」
一方、静岡県警の広報課はJ-CASTニュースの取材に「こちらに(そのような事故の)記録は残っていない。発表案件でなかったのではないか」と話した。