アイドルオタクとして知られる立憲民主党の枝野幸男代表が2018年3月30日に開いた定例会見で、AKB48メンバーに関する質問に「答弁は遠慮させていただきたい」と応じる一幕があった。
枝野氏は1月末の会見で、卒業が報じられた乃木坂46の生駒里奈さん(22)や、17年末にAKB48を卒業した渡辺麻友さん(24)について、「功績はものすごく大きい」「AKBのひとつの時代が終わった象徴」などと熱心にコメントしていた。定例会見でアイドルの話題がクローズアップされることには批判的な向きもあり、この2人は特別、ということのようだ。
1月の初回会見では饒舌に解説していた
枝野氏が定例会見を開くのは今回が3回目。森友問題や野党連携に関する質問が相次ぐ中、初めてのソロ写真集「誰かの仕業」(宝島社)を出版したばかりの加藤玲奈さん(20)に関する枝野さんの評価を問う質問が出た。
定例会見の初回が開かれた1月31日は、日刊スポーツが生駒さんの卒業を1面トップで報じ、枝野氏も記事を読んで「びっくり仰天」したことを会見で明かしていた。その上で生駒さんについて
「『乃木坂と言えば生駒さん』だというのが共通認識だと思うし、特に創生期のまだ人気が出ない厳しいところを支えてこられたという功績はものすごく大きい」
と活躍をたたえ、渡辺さんについても
「ちょっと上の先輩に前田(敦子)さん(26)だとかがいたもんですから、どうしてもその影に隠れるような、ちょっと割が合わないような立場で気の毒だと思っていた」
と解説していた。
生駒卒業は「社会的なイシュー、普遍性、広範性のあるテーマ」
枝野氏は今回の記者会見で、これらのやり取りは、
「あれはスポーツ紙の1面を飾るような、そういう社会的なイシュー、普遍性、広範性のあるテーマについてのご質問でしたので、お答えをいたしました」
と説明。その上で、今回の加藤さんの話題には
「今のお尋ねについてはそこまでの普遍性に関してはないと思いますので、答弁は遠慮させていただきたいと思います」
とコメントを避けた。
1月のやり取りをめぐっては、J-CASTニュースのコメント欄に寄せられたものだけでも
「アイドルオタクは知ってはいるが、第1野党の代表が記者会見で発言する内容ではない」
「趣味は個人の自由だけど、TPOを間違えてる」
といった批判的な声が相次いでいた。こういった指摘に配慮した可能性もありそうだ。