大谷翔平、初安打も「ゴロ病」不安 「ゴロキング」払拭の松井秀喜に続けるか

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   米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手(23)が、2018年3月30日(日本時間)、アスレチックスとの開幕戦に「8番・DH」で先発出場し、初打席でヒットを放った。

   その後安打は出なかったものの、5打数1安打と鮮烈デビュー。幸先の良いスタートとなったが、インターネット上の一部では不安視する向きもある。

  • エンゼルスの公式サイトより
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「やっぱ微妙な感じが残るな」

   5打席の内訳は、(1)右前安打(2)二ゴロ(3)一ゴロ(4)二ゴロ(5)空振り三振――。

   安打を含む4打席がゴロだった。ツーシームやカットボールなど手元で速く動く球をひっかける場面が目立った。

   この結果に、日本の野球ファンからは、ツイッターなどで、

「大谷今日全部引っ張り方向のゴロか?ヒット出たって言ってもクリーンヒットじゃないからやっぱ微妙な感じが残るな」
「大谷ヒットは打てるけどどれもゴロばっかでほんと打球が上がらんな」

と懸念する声が少なくない。

   「ゴロ」で思い出されるのが、元プロ野球選手の松井秀喜氏だ。松井氏もメジャー1年目のヤンキース時代、ゴロアウトを量産して現地メディアから「ゴロキング」の呼び名がつけられた。

「2点差に迫った4回2死一、二塁。初球を振り抜くと、打球は目の前で弾んだ。米メディアが『ゴロキング』と皮肉る、お決まりの二ゴロ」(「スポーツ報知」03年5月28日付記事)。
「開幕直後の活躍が幻であったかのように、背番号『55』は不振に陥った。ほかのチームが研究を積み、攻略法を見つけたからだ。外角へ逃げる球種を使い、内野ゴロを打たせる――。これは実に効果的で、松井は打球を転がし続け、米国メディアに『ゴロ・キング』と皮肉られた」(「読売新聞」13年12月10日付記事)。

松井氏はいかに克服したか

   だが、松井氏のその後の活躍は言うまでもない。バッターボックスの立ち位置やフォームなど、さまざまな施行錯誤を重ねて克服。当時のジョー・トーリ監督が辛抱強く使い続けたことも幸いし、1年目は打率.287、本塁打16本、2年目を打率.298、本塁打31本と好成績を残した。

   大谷選手もただ手をこまねいているだけではない。右足を上げてタイミングを取る従来の打ち方から、ノーステップ気味に打法を改造。メジャー適応を進めている。

   今後の活躍を占うのはまだ早いが、エンゼルスの「ゴジラ」となれるのか、注目が集まる。

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