「加害者・被害者、両方の気持ちがよく分かったんじゃないか」
一方、一連の問題で貴乃花親方への不快感をあらわにすることも多かった池坊氏だが、「貴乃花親方を嫌いでも何でもないし、彼は素晴らしい横綱だったでしょ? だから、みんなの気持ちを汲んで行動してほしいというのはずっと言い続けてきました」とトーンダウン。「貴乃花親方を嫌いなのではないか」という印象があるのではと聞かれると「それはマスコミがお作りになるんじゃない。私たちの周りでそんなこと言う人はいません」と食い気味に切り出し、
「みんな(親方衆)の深い配慮は受け入れて、きちんと謙虚に、私は貴乃花親方に受け入れてほしいなって思います。だってみんな、すごく不満や不平は本当にあったと思うのよ。でも彼らはそれを抑えてね、もう一度仲間としてやっていこうと思ったんですもん」
と親方に要望した。
貴乃花部屋では、17年11月に貴ノ岩が元日馬富士から暴行を受けたが、18年3月には貴公俊が付け人を暴行。弟子2人が暴行問題の当事者となった貴乃花親方に対しては、「私やっぱり今回のことで、加害者の気持ち、被害者の気持ち、両方の気持ちがよく分かったんじゃないかなっていうふうに思います」と前向きだ。今後に向けては「貴乃花親方がどれだけ真摯に真面目に誠実にコツコツと、自分が与えられた職務を果たすかどうかだと思います」と期待した。
寛大さを見せた池坊氏だが、インターネット上では「一度でも被害者側にたったコメントしたか?何が被害者側の気持ちも加害者側の気持ち云々だ」「池坊議長、なんか嬉しそうにしか見えないんですけど」といった声ももれている。