AKB48グループ恒例の選抜総選挙(2018年6月16日開票)の立候補が3月27日に締め切られ、候補者339人が出そろった。
18年で10回目の開催で「世界選抜総選挙」をうたい、台湾・台北やタイ・バンコクの姉妹グループメンバーが参加する一方で、圧倒的な得票数を誇ったHKT48の指原莉乃さん(25)ら、17年の上位2人は出馬しない。そんな中で、18年の上位7位の「神セブン」はどうなりそうか。AKB48グループを長く取材しているJ-CASTニュース編集委員が予想した。
松井-宮脇の3万票差はどうなるのか
17年に初の3連覇を果たした指原さんは事前の宣言通り不出馬で、2位だった渡辺麻友さん(24)は17年いっぱいでグループを卒業。かつては「神セブン」の一角を占めた柏木由紀さん(26)、NMB48山本彩さん(24)は2年連続の不出馬だ。
こういった状況で、18年の上位争いで最初に焦点が当たるのが17年に3位と4位だったSKE48の松井珠理奈さん(21)とHKT48の宮脇咲良さん(20)だ。それぞれ得票数は11万3615票と8万2803票で一定の差があり、2人が17年時点での人気を維持するとすれば、松井さんが優勢だと言えそうだ。
宮脇さんは、この1年でラジオのレギュラー番組が始まり、ユーチューブの動画配信にも参入し、仕事の幅を広げた。そんな中、17年は24万6376票あった「指原票」の行方に注目している。17年12月7日放送のバラエティー番組「ダウンタウンDX」(読売テレビ系)で、
「3位の珠理奈さんと3万票差があるので、6万票が入ると勝てる」
と分析。18年1月8日の成人式イベントでも、
「今年までは、さっしーのファンの方も応援してくださるんじゃないか」
と「指原票」獲得に意気込んだ。
名古屋開催なら松井珠理奈が有利に?
当の指原さんは2月5日夜の動画配信で、
「誰々に1位になってほしい、というのはあんまり言いたくない」
「『なんとか票』っていうのは、ないよね」
などと特定メンバーは支持しない考えを明らかにする一方で、3月27日に不出馬を表明したツイートでは
「HKTのみんな、頑張れー!! STUのみんなもね」
とも。どの程度分散するかもカギになりそうだが、指原さんの票はある程度宮脇さんに流れるとみられ、現時点では宮脇さんが松井さんを僅差で上回ると予想している。
ただ、開票イベントの開催場所は現時点では発表されていない。仮に名古屋開催となれば、18年はSKE48発足10周年ということもあり、名古屋勢が奮起して松井さんに有利に働きそうだ。
NGTは「リクアワ」の勢い維持できるか
17年に5位だったNGT48の荻野由佳さん(19)は、3位に入ると予想。楽曲に投票する「リクエストアワー」で発表された上位100曲で、NGTは投票対象になった全27曲がランクインするという圧倒的な強さを見せた。1位だったのが、荻野さんがセンターを務めた2枚目のシングル曲「世界はどこまで青空なのか?」(17年12月発売)。この勢いを総選挙まで維持できるかがポイントになりそうだ。
4位には、17年にAKB48で最も勢いを伸ばしたとも言える岡田奈々さん(20、17年9位)を予想した。元々「真面目キャラ」として知られる岡田さんは、瀬戸内・STU48のキャプテンを兼務し、STUセンターの瀧野由美子さん(20)らメンバーからの信頼も厚い。18年3月発売のAKBの楽曲「ジャーバージャ」では、初のセンターに抜擢されている。
握手会での対応が良い「釣り師」として知られるSKE48の須田亜香里さん(26、17年6位)は5位に入るとみる。情報番組「ドデスカ!」(メ~テレ)のコメンテーターを隔週で務めたり、「サンデー・ジャポン」(TBS)にゲスト出演したりするなど、AKB48グループ以外でも活動の幅を広げている。
6位はSKE48の惣田紗莉渚(さりな)さん(25)を予想。17年には8位に入ったが、選抜総選挙の結果で歌唱メンバーが決まるAKB48の楽曲「#好きなんだ」(17年8月発売)以降、AKB48の表題曲には選ばれていない。不遇ぶりにファンが奮起する可能性もある。
7位には横山由依さん(24、17年7位)が入ると予測。グループ総監督としてCMやドラマでも幅広く活躍し、安定した支持を得そうだ。
(J-CASTニュース編集委員の「神セブン」予想)
1.宮脇咲良(HKT48)
2.松井珠理奈(SKE48)
3.荻野由佳(NGT48)
4.岡田奈々(AKB48・STU48)
5.須田亜香里(SKE48)
6.惣田紗莉渚(SKE48)
7.横山由依(AKB48)