東京都足立区の都立舎人公園で花見客によるごみの散乱が見つかったとして、同公園サービスセンターが「持ち帰りにご協力ください」とツイッターで呼びかけている。
「一部、心無い方がごみをそのままにして帰ってしまうケースが何件かはあります」。同公園を管理する公益財団法人・東京都公園協会(新宿区)の広報担当者は、J-CASTニュースの取材にそう明かした。
「桜が泣いてる」
気象庁は2018年3月24日、東京都心部の桜が満開になったと発表。25日までの週末、都内各地の桜の名所は満開の桜を一目見ようと集まった大勢の花見客でにぎわった。
そんな中、都立舎人公園のサービスセンターが運営するツイッターのアカウントが26日朝に投稿した写真が、「リツイート」3300件(3月29日現在)と注目を集めている。
くしゃくしゃになったブルーシートやビニール袋、ペットボトル、アルミ缶。写真には、桜の木の下にそんな大量のごみが散乱している様子が写っていた。
「本日朝の園内の桜の木の下の様子です。残念ながら一部このようなマナーのない方がいらっしゃいます。皆様が気持ちよく公園をご利用できますようごみの持ち帰りにご協力くださいますようよろしくお願いいたします」
同ツイッターは写真とともに、そんな注意喚起の文章を投稿した。ツイートには「ひどすぎます。桜が泣いてる」「ゴミの処理とか出来ん人は花見をする資格無し」「非常に残念です」との声が相次いで寄せられている。
ごみ箱は「27か所」設置
同公園を運営する東京都公園協会の広報担当者は、3月29日のJ-CASTニュースの取材に「多くのお客様は、公園からの呼びかけにお応えいただき、ごみを持ち帰っていただけています」と回答した。ごみ箱は、園内の27か所に設置しており、花見の季節に限っては、ごみの回収頻度を通常時と比べ増やしている。
ただ、「一部、心無い方がごみをそのままにして帰ってしまうケースが何件かはございます」と苦しい状況も明かした。花見客にごみの持ち帰りを促すため、ツイッター上の呼びかけや職員の巡回、声かけ、看板による注意喚起をしているとのこと。
「多くの皆様に楽しんで頂くための都立公園ですので、ぜひ、他の方へのご配慮をお願いしたいと思います。継続的に、ゴミの持ち帰りのご協力をお願いしていく次第です」
公園内には、桜の木がカンヒザクラ、シダレザクラ、ソメイヨシノなど計約950本ある。中でも、米レーガン元大統領の夫人が来日した際に贈られた苗木を植樹した「レーガンの桜」などが有名だ。桜は29日現在、既に満開を迎えており、4月初旬頃まで満開の桜を楽しめるという。
4月7、8日の10時から16時までは、日暮里・舎人ライナーの開業10周年を記念した「舎人公園千本桜まつり」を控えている。担当者は
「桜の満開時期は過ぎてしまいそうですが、さまざまなプログラムをお楽しみいただけます。職員一同、皆様のご来園をお待ちしております」
と呼びかけた。