「何があっても相撲第一」
さらにスタジオ内で激しく意見が対立する場面もあった。横野氏は総会の模様のある場面を称賛。
「貴乃花親方が『これから頑張ります』と繰り返していたところに、芝田山親方が『これからじゃなくて今まで何をしたかが問題。あなた一人の言動で協会の1万人の家族の生活を脅かしかねないことをした』と昏々と諭すように仰ったそうです」
だが、古市氏は
「協会がずっと良い組織だったらいいけど、これまでも八百長事件とか暴行事件とかたくさんありました。貴乃花が何らかの改革をしようとしていたのは本当だと思います。それを無視して...」
と苦言を呈した。横野氏は、
「それはみんな言うけど、貴乃花親方だけが改革しようとしていたわけでないです。貴乃花親方は具体的なことを何も仰ってない。それはみんなでやりましょうよ、という...」
と割って入った。
再度反論する形で古市氏は
「相撲協会がこれまで、いろんな事件を起こしてきてある意味変わってこなかったのは事実です。なぜ横野さんはいつも相撲協会の肩を持つようなことばかり言うのかな」
と述べると、横野氏は
「違うんです。この報道があまりに偏り過ぎている。私は親方たちの取材もいっぱい知っているので、この騒動によって、昨日いろんな部屋にも行きましたけど、若い力士が一番苦しんでいます。相撲に集中できない状況があったことが一番怒っている原因だと思います」
と主張した。
その後も古市氏は
「貴乃花親方をみんながいじめているように見えちゃって、変えたいという思いがあって頑張ってきた人と協会がぶつかるのは当然。その頑張りまで含めて否定されるのは違うのかなと思います。ただ横野さんとか、相撲に詳しい方ほど、当初から貴乃花に批判的ですよね。何が嫌なんですか」
と真正面から質問。横野氏は
「嫌というか、本場所が大相撲界の中心です。何があっても相撲第一。力士を集中させるのが仕事です」
と、本場所中やその前後に問題を起こした貴乃花親方を念頭においたように発言していた。