北朝鮮側で記事になった正恩氏の発言は訪朝要請のくだりだけ
一連の正恩氏の核関連の発言は、すべて新華社通信によるものだ。一方、朝鮮中央通信による中朝首脳会談の報道では、朝鮮半島情勢について
「朝中両党、両国の最高指導者たちは、朝中親善関係の発展と朝鮮半島の情勢管理問題をはじめ、重要な事案について意見を交換した」
と簡単に触れ、習氏が
「最近、朝鮮半島の情勢で肯定的変化が現れているのは金正恩委員長の戦略的決断と朝鮮の党と政府が傾けた努力の結実であると述べた」
とあるのみ。正恩氏の発言については
「党と政府の名義で習近平主席が便利な時期に朝鮮を公式訪問することを招請し、招請は快く受諾された」
と紹介されただけだった。
正恩氏は3月5日に文在寅(ムン・ジェイン)大統領の特使と会談した際、南北・米朝首脳会談や非核化の意欲を伝えたとされる。ただし、これらを発表したのは韓国政府や米国政府で、北朝鮮メディアは沈黙を守っている。