「サングラス姿の球児、甲子園へ」という2018年3月26日に公開された朝日新聞デジタルの記事をきっかけに、ネット上では高校野球におけるサングラスの扱いについて議論が起きている。
記事内では、目の病気を抱える選手が許可を受けてサングラスを着用して試合に臨んだことが取り上げられているが、サングラスの着用が許可制という規約に注目が集まっているためだ。
健康のためにも「推奨くらいの方がいい」という意見も
記事で取り上げられたのは、第90回記念選抜高校野球大会に21世紀枠で出場した佐賀の伊万里高校の選手だ。右目に病気を抱えており、紫外線の浴び過ぎが悪影響を及ぼす可能性があることから、「許可を得てサングラス姿でプレーしている」のだという。
日本高等学校野球連盟の公式サイトの「高校野球用具の使用制限」のページでは、サングラスの着用については
「サングラスを使用する可能性のある時は、試合前(メンバー交換時)に主催者・審判員に申し出て許可を得たものの使用を認めることとする。メガネ枠は黒、紺またはグレーなどとし、メーカー名はメガネ枠の本来の幅以内とする。グラスの眉間部分へのメーカー名もメガネ枠の本来の幅以内とする。また、著しく反射するサングラスの使用は認めない」
と、事前の申請と許可が必要だと説明されている。
しかし、日本のプロ野球選手を始め、米メジャーリーグでも、サングラスを着用する選手は珍しくない。アマチュアでも、全日本大学野球連盟の用具に関する規約では目の下を黒くするアイブラックについては禁止するものの、サングラスについては言及されていない。 また、全日本大学軟式野球選手権大会の規定でも光を反射するミラーグラス以外のサングラスは着用が認められている。
こうした報道を受け、ネット上ではサングラスの着用が許可制という状況に対し、
「むしろなぜ許可がいるのかですよね......健康被害(急性角膜炎、翼状片、白内障)とか考えたら、いい加減サングラス推奨くらいの方がいい気がするんだけども......」
「これを機に病気かどうかに関わらず、屋外練習・試合でのサングラスが許可されてほしい。自分は夏の屋外マーチング練習で目を壊した」
「あの日射しの中スポーツするんだしねぇ。球児の健康を考えたら病気なくてもサングラス許可していいじゃんね」
と、目を保護するためにも、むしろ推奨するべきではないか、という意見も寄せられた。