佐川宣寿・元財務省理財局長が証人喚問に立ち、学校法人・森友学園の同省決裁文書書き換えについて、「安倍総理からの指示はあったか」という質問に、「ございませんでした」と答えた。2018年3月27日午前、自民党の丸川珠代・参院議員の質問に答えた。
丸川氏は、安倍昭恵首相夫人や麻生太郎財務相らの名前もあげ、それぞれ「指示はあったか」と次々に質問。佐川氏はことごとく「ございませんでした」と答え、書き換えは「理財局内部で行った」と強調した。
「安倍総理からの指示はありませんでしたね?」
丸川氏がまず、「誰の指示で、なぜ書き換えが行われたのですか」と尋ねると、佐川氏は「理財局の中で行ったわけでございます。個別案件について、官房にご相談することも報告することもございません。まして官邸に報告することもございませんでした。理財局のなかで行った話でございます」とし、「誰がどういう指示をしたか」については
「理財局の中でありますから、私が局長やそれ以下の幹部、職員がおりますが、この件について捜査の対象になっております。私が書き換えられた決裁文書をどういう風に、いつ認識したかといった点については、書き換えられた決裁文書にかかる問題でございますので、刑事訴追のおそれがございますので、答弁はご容赦いただきたいと思います」
と答えた。
ここから、「理財局の中で行った」ことの真偽を別の形で追及。丸川氏は、「官邸の関与」があったかについて、安倍首相らの名前をあげて尋ねる。
丸川氏「佐川さん、あるいは理財局に対し、安倍総理からの指示はありませんでしたね?」
佐川氏「ございませんでした」
丸川氏「念のためにお伺いしますが、安倍(昭恵)総理夫人からの指示もありませんでしたね?」
佐川氏「ございませんでした」
丸川氏「少し丁寧に聞きます。官邸の官房長官、官房副長官、総理秘書官からの指示はありましたか」
佐川氏「ございませんでした」
丸川氏「では、安倍総理の秘書官からの指示はありましたか」
佐川氏「ございませんでした」
すると丸川氏は「ここまでの証言をふまえますと、まず官邸からの指示はなかったということになります。間違いありませんか」と再度確認。佐川氏は「間違いございません」と答えた。続けて丸川氏は、「財務省の関与」について尋ねる。