証人喚問、真相解明にやはり「壁」 佐川氏、「刑事訴追」理由に「改ざん指示」答えず

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   学校法人・森友学園の財務省決裁文書改ざん問題で、佐川宣寿・元理財局長の証人喚問が2018年3月27日午前、参議院で始まった。

   金子原二郎委員長から「この決裁文書の書き換えを知っていたか。知っていたら、誰が、どのような動機で、いつ、誰に指示したのか、示してください」と問われ、佐川氏が口を開いた。

  • 財務省は2018年3月12日、森友学園に関する決裁文書の書き換えを確認したとの調査結果を発表している
    財務省は2018年3月12日、森友学園に関する決裁文書の書き換えを確認したとの調査結果を発表している
  • 財務省は2018年3月12日、森友学園に関する決裁文書の書き換えを確認したとの調査結果を発表している

「私は現在、告発を受けている身」

   佐川氏は「今の委員長からのお尋ねですが、私は現在、告発を受けている身でございます。本件決裁文書の書き換え問題でも捜査を受けている身です。したがって、今の委員長のご質問である、いつ、どのように書き換えを認識したかについて、私は捜査の対象であり、刑事訴追を受ける可能性がございますので、答弁を差し控えさせていただきたい」と答えた。

   また、金子委員長から「証言を拒否するとのことですが、当時の理財局長として責任をどう感じていますか」という質問に、佐川氏は「この決裁文書の書き換え問題は、国会でこのような大きな混乱を招き、国民の皆様に対し、行政の信頼を揺るがす事態となったこと、誠に申し訳ないと思っております。当時の理財局長として、責任はひとえに私にあると思います。深くお詫び申し上げます。申し訳ありませんでした」と頭を下げた。

   「書き換えに関し、財務省幹部や政治家の関与はなかったか」という質問には、「財務省の官房部局や、総理官邸に報告することはございません。官房や官邸の指示はなく、本件は理財局の中で対応しました」と答えた。

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