「サザエさんは東芝と、ご覧のスポンサーの提供でお送りします(した)」。国民的アニメ「サザエさん」(フジテレビ系)の2018年3月25日放送回を最後に、その名セリフを聞くこともなくなる。東芝が番組のスポンサーを降板したのだ。(一部地域を除いて)。
翌週から「サザエさん」に起きる変化とは。フジテレビの広報に話を聞いた。
「来週から聞けないのか...」
「サザエさん」のテレビ放映が1969年に始まって以来、東芝は番組のメインスポンサーを務めてきた。経営再建に向けた経費節減策の一環で、2018年3月25日放送分をもって、スポンサーを降板した。
同放送でも普段同様、オープニングとエンディングで「提供 TOSHIBA」とのテロップが画面に表示され、主人公・サザエさんの声で「サザエさんは東芝と、ご覧のスポンサーの提供でお送りします(した)」と流れた。視聴者にお馴染みの演出で、最終回を締めくくったのだ。
ツイッターでは放送後、もうサザエさんのこの声も聴けなくなるなどとして、
「サザエさんは、TOSHIBAとご覧のスポンサーの提供でお送り致します~来週から聞けないのか...」
「サザエさんは東芝とご覧のスポンサーでお送りしました!聞けなくなるとかありえへん」
「サザエさんでの東芝のロゴこれにて見収め!長期にわたりお疲れ様でした!!」
と惜しむ声が相次いでいた。
東芝は、視聴者のそんな反響をどう受け止めたのか。3月26日のJ-CASTニュースの取材に、同社の広報・IR部の担当者は「歴史的な優良番組であり、番組のスポンサーを通して、長年の間、当社のブランドイメージの定着に多大な貢献をしていただいた」と回答。その上で
「これまでの東芝のブランドイメージの形成に一定の役割を果たしたと判断している」
と説明した。