「改ざん」に揺れる中で、よりにもよって「書いて消せる」グッズとは――2018年3月25日に開催された自民党大会、そこで配られたある「おみやげ」が、一部で失笑を買っている。
「水性ペンを使うと、ご家庭や職場のメモとして何度も使うことができますので、ぜひご活用ください......」
「自虐ネタとしてはかなり高次元なセンス」
檀上、佐々木紀・衆院議員が笑顔で紹介してみせたのは、党大会参加者への「記念品」として配られたというマグネットシートだ。後述の「ウラ実況」によれば、党広報本部(本部長は平井卓也・衆院議員)によって作成されたものだという。
笑顔の安倍晋三首相を描いたイラストとともに、その「吹き出し(セリフ)」の形でメモ用のスペースが設けられている。ホワイトボードなどと同じで、水性ペンを使って何度も書き込んでは消せる仕組みだ。ケースの上部にも、
「書いて消せる!」
というのがアピールポイントとしてしっかり記される。
一見すると何の変哲もない、よくあるノベルティーグッズなのだが、なにしろタイミングがタイミングだ。現在政権は、財務省による森友学園関連文書の改ざん問題で大きく揺れている。週明け27日には書き換えのキーパーソン、佐川宣寿・前国税庁長官の証人喚問も控える中、よりにもよって「書いて消せる!」だ。
このマグネットシートの存在が知られると、ツイッターでは、
「初めて安倍首相のセンスを褒めたくなった」
「財務省の決済文書の様に書いて消せる!」
「自虐ネタとしてはかなり高次元なセンス」
などなど、自民党を皮肉る声が続出することになった。