幼少期は父親から「ビスコ」を。青春時代は「パピコ」を割って恋人と――。1人の女性の一生を辿り、時折「食べ物」が笑顔を後押しする。そんな日常をちょっと幸せにする「食」の存在を描いた江崎グリコの動画が、公開から3週間で600万回再生を突破し、話題となっている。
動画では恋愛、結婚、出産、孫の誕生も含め、1歳1秒の全71.8秒で駆け抜ける。さながら人生を「疑似体験」していく感覚だ。
ビスコにパピコ、ポッキー、ジャイアントコーンも登場
母の腕に抱かれた赤ちゃん。ベッドにそっと寝かしつけられると、1、2、3歳とすくすく育ち、5歳には元気に踊り出すおかっぱ頭のやんちゃな女の子に成長する。
こんな描写ではじまるグリコの動画は、1秒のカットで女性が1歳ずつ年を取り、世界の平均寿命71.8歳(世界銀行調べ。)までの人生を紡いでいく。順に歳を経ていく0~71歳の女性は、すべて実年齢の別々の女性だ。同じ型のウィッグと赤いワンピースを着用しており、あたかも同じ1人の女性の人生を眺めているような見応えがある。

動画の続きを見てみよう。はしゃいで転んでしまった9歳の女の子。泣いていると、父がやさしくお菓子を差し出す。グリコのビスケット「ビスコ」だ。親子で食べると笑顔が戻り、女の子は楽しそうに歩き出す。20歳になると男性と2人でアイスクリーム「パピコ」を分け合い、25歳で結婚、30代では「ポッキー」片手にホームパーティー。子どもができ、39歳になって夫からもらうのは、こちらも定番アイス「ジャイアントコーン」だ。

