スマホゲーム「プロ野球バーサス」の運営は2018年3月22日夕、ソフトバンクと未契約の状態が続いている川崎宗則選手(36)について誤った情報を発信したとして、謝罪した。
同ゲームは22日午後、川崎選手について「退団が正式発表された」との誤情報をアプリ内で発表。これを受けて、ネット上では一時「ムネリン退団マジなの!?」との困惑の声が相次ぐ騒ぎが起きていた。運営側は翌23日にも、「プロ野球ファンの皆様をお騒がせしてしまい、大変申し訳ありませんでした」と改めて謝罪している。
「退団が正式に発表されました」
コロプラ(東京都渋谷区)が運営する「プロ野球バーサス」は、実在のプロ野球選手や球場が登場する対戦ゲームアプリ。配信開始は17年5月で、そのわずか3か月後には利用者数が100万人を突破している。
そんな人気ゲームの「お知らせ」欄に、18年3月22日に「川崎宗則選手のシルエット化について」と題した文書が掲載された。そこでは、ソフトバンクの「保留選手」となっている川崎選手について、
「退団が正式に発表されましたので、NPBの規約にもとづきシルエット化を予定しております」
と伝えていた。
こうした情報はたちまちネット上で拡散され、ツイッターやネット掲示板には、
「ムネリン正式に退団なの...?」
「川崎宗則退団ってマジ?大丈夫なんかな」
「ムネリン退団がまじだったら辛すぎるんだが...」
といった驚きや困惑の声が続出。さらには、「川崎の退団をゲームで知ることになるとは」「引退試合も無しか悲しいな」など、ゲーム内の情報を信じた様子のファンも数多く出ていた。
「開発現場での誤記載が原因」
その後、「プロ野球バーサス」側は同日の16時過ぎに情報を訂正。先ほどの文書が掲載された「お知らせ」欄で、
「川崎宗則選手について、『退団が正式に発表されたため、シルエット化を予定しております』というアナウンスをしておりましたが、正しくは『現在も未契約の状態のため』でございました」
と発表。その上で、「誤った、記載をしてしまい大変申し訳ありませんでした」(原文ママ)と謝罪している。
こうした訂正を受けて、ファンからは「誤報でよかった」といった安堵の声が広がった。ただ一方で、シーズンの開幕直前にも関わらず未だ去就が定まらず、その理由も明らかとなっていない川崎選手だけに、
「間違えや言葉足らずで退団が正式に発表されたためとは書かんよな」
「フライングの可能性もあるんだよねぇ」
との憶測を飛ばすネットユーザーも出ている。
「プロ野球バーサス」を運営するコロプラの広報担当者は3月23日、J-CASTニュースの取材に対し、ゲームの18年度版の開始時に契約のない選手やコーチは「シルエット」にするという取り決めをNPB側と交わしていると説明。その上で、
「(川崎選手については)『現在も未契約の状態』とご連絡を受けておりましたが、弊社開発現場でのお知らせの作成時に、誤って『退団が正式に発表されたため』という誤表記を記載してしまいました」
としていた。
なお、J-CASTニュース記者は「実は、フライング発表ではないのか」と念押しの確認をしたが、広報担当者によれば「違います。あくまで、こちらの開発現場での誤記載が原因です」とのことだった。