籠池氏証人喚問は「刑事訴追だらけですね」
枝野氏は演説の中で、籠池氏のことを「ああいう口八丁の人」だと表現。その籠池氏は17年3月に4時間半にわたって証人喚問されている。その際、籠池氏は安倍晋三首相の妻、昭恵氏から100万円の寄付はあったとするこれまでの主張を繰り返し、17年春の開校を目指していた小学校の建設をめぐる工事契約書に複数のバージョンがあった問題では、「刑事訴追の恐れがあり答弁を控える」と「刑事訴追の恐れ」を連発。富田茂之衆院議員(公明党)は
「刑事訴追だらけですね」
とあきれていた。
籠池氏に限らず、証人喚問で新たな事実関係が明らかになることは多くない。1976年にロッキード事件で証人喚問された国際興業社主の小佐野賢治氏は「記憶にございません」を連発。KSD事件で2001年に証人喚問された元自民党参院議員会長の村上政邦氏や、耐震強度偽装事件で06年に証人喚問されたマンション販売会社「ヒューザー」の小嶋進社長も、やはり「刑事訴追の恐れ」を理由に、証言拒否を繰り返した。