データ入力漏れや入力間違い→支払額少なく
中国への再委託の件とは別に、この委託先業者はデータ入力漏れや入力間違いを国内の作業で多発し、年金の支払額に影響が出た。
本来ならば、「扶養親族等申告書」を17年12月11日までに提出していれば、控除分は2月15日の年金支払いには反映できるはずだった。ところが、入力漏れが8万4000人分、入力ミスが31万8000件分あった。機構では影響範囲の精査を進め、順次「取りすぎ」分の還付を進める。
加藤勝信厚労相は参院予算委員会で
「本当にその時間(締め切りまでに扶養親族等申告書を)に出していただいたにもかかわらず、そうなったことは誠に遺憾」
「委託業者の入力漏れ、入力誤りによりご迷惑をおかけした方々に対しては、まずは正しい年金徴収税額に基づいた年金の支給を早急に対応し、合わせておわび状を送付する」
などと陳謝した。