元衆院議員の上西小百合さんが、医師でタレントの西川史子さんをツイッターで罵倒した。
2018年3月18日放送の「サンデー・ジャポン」(TBS系)での学校法人・森友学園問題をめぐる西川さんの発言が癇に障ったようだ。上西さんは昨年来、安倍夫妻を擁護するような発言を続けていた。さらに上西さんはもう1人、別の女性コメンテーターの名前もあげ、「二人が調子に乗ってる」と批判した。
西川「私、一番嫌いなのは昭恵さんです」
上西さんはツイッターで18日昼すぎ、「『サンジャポ』西川史子さんが昭恵さんがどうしたとか言ってる。馬鹿以下」と名指しで投稿した。
西川さんは同日午前の「サンデー・ジャポン」に出演している。上西さんが「昭恵さん」の名前を出していることから、学校法人・森友学園に関する財務省の決裁文書改ざん問題をめぐる西川さんの発言が気に入らなかったとみられる。安倍昭恵・首相夫人は当初決裁文書に名前が記載されていたものの、改ざんでことごとく削除されたことから、国会では野党が関与を疑って追及。昭恵夫人の証人喚問も要求されているが、政府・与党はここまで応じていない。一方で昭恵夫人はフェイスブックで日々の活動を投稿するなどしている。
番組で西川さんは、森友問題について「佐川さんがお気の毒という感じです。いろいろ組んでやったのに誰も助けてくれなかったということだと思います」と、学園との交渉時の理財局長として国会答弁に立ち、3月に国税庁長官を辞任した佐川宣寿氏に同情するような発言をした。
逆に昭恵夫人については、「私、一番嫌いなのは昭恵さんですね。あんなにひどい夫人いますか? 総理夫人だったら、危機管理能力がなかったらなってはいけないんですよ。そんな能力のない人が夫人になって、フェイスブックやって、バカじゃないのって私は思いますよ」と激しく批判。スタジオからはわずかに笑い声がもれたが、西川さんの語調や表情は真剣そのものだった。
スタジオでは、西川さんの後ろにいたデーブ・スペクターさんが「昭恵さんは活発にいろんなイベントに出たり、フェイスブックやったりしている割には...」と話そうとしたが、西川さんは「でもそれ、やっちゃいけないじゃない。そんなこと」と振り向いて遮りつつ、昭恵夫人を再び批判した。
元衆院議員の杉村太蔵さんも「気の毒なのは、99.9%は立派なことなんですよ」としてコメントしようとするものの、西川さんが杉村さんのほうを向いて、「安倍さんが一生懸命いい仕事をしているのに、昭恵さんが全部壊しているのが、私は許せない」と割って入った。
また、元衆院議員の宮崎謙介さんが「昭恵夫人に関しては世の中が叩きすぎだなと思っています。魔女狩りみたいになってる」と持論を述べると、またも西川さんが「そうですか?」と首を傾げていた。
室井佑月さんまで引っ張り出されて批判
こうした西川さんの発言が上西さんは気に食わなかったようだ。上西さんは昨年からツイッターで森友問題に言及してきた。
「森友問題は安倍総理と切り離して考えないとダメ」(17年12月4日)
「安倍降ろしとかには全然関係ない大阪の話。チンケな話。森友問題は最初から安倍降ろしにはならないと、私はずっと言っていた」(17年11月24日)
など、安倍晋三首相との関連を否定する投稿を繰り返した。18年3月19日にも
「安倍首相も昭恵夫人も『全く』悪い事はしていない」
として反政府デモに釘を刺す投稿があった。
上西さんは冒頭のツイッター投稿で「あの人と室井佑月さんがテレビに出ているなら、私も出続けるしかない。私は別にお金に困ってる訳じゃないから仕事なんてしなくてもいいけど、あんな間抜けな二人が調子に乗ってるのなら『たとえ嫌がらせでも』居座ろう」と、ワイドショーでコメンテーターとして出演することも多い作家・室井佑月さんを西川さんと並べて批判した。室井さんについては何が問題なのかは具体的に不明だが、室井さんはコメンテーターとして、さまざまな問題に対してタブー無しに素朴な疑問を投げかけることで知られる。
なお、財務省が12日に公開した書き換え前の決裁文書には上西氏の名前も登場している。「上田小百合議員」と誤植されていたが、自らツイッターで同日、「名前は間違えられましたが、維新女性局長として塚本幼稚園に来訪した記録が今日やっと財務省から出ました」と投稿していた。