デーモン閣下は無断使用「喜ぶべき」? NHKへの激怒に意外な反応

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「社会的倫理をしっかり守る悪魔」?

   アニメの内容は高杉晋作が連合艦隊との講和条約の交渉役に選ばれ、将校と対面するシーンがあり、なぜかネコの高杉が派手なメイク姿で舞台上に登場し三味線を演奏し、

「お前らと、講和条約を結んでやろうか!?」
「賠償金、払えねぇ、あきらめてくれ」

などとデスメタル調で歌う。あまりの音痴に将校は悶絶するが、一匹のネコからは「お前はロックだ!」などと称賛される。

   確かに姿形や、顔の隈取り、歌い方、歌詞の内容はデーモンさんにそっくりだ(製作委員会側のサイトでは「デーモン風高杉」との表記で紹介されていた。19日現在では削除されている)。なぜこんなキャラにしたのかは番組内で、当時の連合艦隊側の人間が「魔王のようだ」と高杉の感想を述べていた、と紹介しているため、「魔王」になぞらえたキャラを考えたと思われる。

   このアニメには原作があり、そにしけんじさんの同名の漫画だ。出版元の実業之日本社にJ-CASTニュースが19日に話を聞いたところ、

「原作には出てこないキャラクターです」

ということだった。NHKはデーモンさんのこの怒りをどう受け止めているのだろうか。19日に取材したところ、

「アニメの製作委員会に事実関係を確認している段階であり対応についてはまだ決まっておりません」

ということだった。アニメを制作したジョーカーフィルムズに話を聞こうとしたのだが、

「担当者は不在でお話ができる者がおりません」

ということだった。

   ネット上では、

「NHKの民度も地に落ちた」
「社会的倫理をしっかり守る悪魔さすがです」

といった意見もあるのだが、なぜかデーモンさんに対する批判の方が多い。掲示板には、

「ジャンルとして確立されたと喜ぶべきだろうに」
「肖像権侵害という悪魔のような所業をする者を非難する悪魔」
「昭和のアーティストがこういう誰が見てもわかる有名人として、自分のモチーフを使うことについてがたがた言うのはガッカリ」

などといった意見が書き込まれている。

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