なぜ「嘘松」はなくならない? 日本ネット文化の「盛る」DNA

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「いいね」のためなら嘘をつく→12%

   よく「嘘松」といわれる投稿としては、「街で見かけたイケメンが萌える言動をしていて悶絶した」といった腐女子系を筆頭に、「横暴な言動をする輩を居合わせた人が正論でこらしめた」などのスカッと系、「マニアックな趣味を他者(高齢者や外国人、ヤンキーなど)に肯定してもらう」などのオタク系、「家族の感動、あるいは笑えるエピソード」を紹介する家族系などがある。最近では、「電車内」「女子高生」「拍手喝采」などの嘘松にありがちなキーワードの分析も進み、「嘘の嘘松」エピソードを投稿する「大喜利」まで行われるなど、状況はますますカオスになっている。

   人はなぜ、「嘘松」に走るのだろうか。

   しばしば説明されるのは、投稿者の「承認欲求」だ。ネットセキュリティ企業「カスペルスキー」が2017年1月に発表した、日本を含む世界18か国の男女を対象にした意識調査では、ソーシャルメディア(SNS)で「いいね」を得られるのであれば、12%が「実際には行っていない場所に行ったふりをする/していないことをしたふりをする」と回答した。

   さらにITジャーナリストの井上トシユキさんは、「話を『盛る』ということは日本のネット文化の、ある意味『基本』なんです」と分析する。

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