生鮮品ネット販売、競争激化 生き残りの決め手は?

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市場は拡大するとみられるが...

   セブン&アイ・ホールディングスはアスクルとネット通販事業で提携し、2017年11月から生鮮品の宅配サービス「IYフレッシュ」を都内の一部で始めた。傘下の総合スーパー、イトーヨーカ堂で扱う商品を、アスクルの通販サイト「ロハコ」のシステムに乗せて宅配する仕組み。ネット通販のノウハウを持つアスクルはきめ細かい配送サービスを手掛けており、IYフレッシュはこのノウハウを活用し、受け取り時間を1時間単位で指定できるようにしている。2020年秋には首都圏に広げる計画だ。

   楽天も米小売り大手ウォルマート・ストアーズと提携し、今夏にもウォルマート傘下の西友と共同で「楽天西友ネットスーパー」を始める。

   生鮮品は仕入れや取り扱いが難しく、ネット通販での展開は難しいとされてきた。だが各社は店舗運営のノウハウを生かしたり、提携などで相互に強みを活用したりしながら、独自色を出そうとしている。生鮮品のネット通販市場は今後、拡大するとみられるが、「日本の消費者の目は世界一厳しい」(業界関係者)とも言われる。事業拡大はそれほど簡単とは言えず、各社は工夫をこらし続けることになるだろう。

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