加計でも「文書改ざん」指摘 内閣府が今治市に指示?「確認のコンタクトだけ」と反論

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   森友学園に続いて、加計学園をめぐる文書でも改ざん疑惑だ。森友学園の問題では財務省の文書が改ざんされたが、今回改ざんが疑われているのは、加計学園が獣医学部を設置する今治市の文書。

   書き換えたのは今治市だとみられるが、背景には内閣府の指示があったと見る向きもあり、野党は「安倍総理のお友達案件」(希望の党・今井雅人衆院議員)だとして追及する構えだ。

  • 左側が2016年12月に開示された復命書で、右側が17年8月に開示された復命書。黒塗り部分はなくなったものの、ページ数は減って決裁印の場所も違っている
    左側が2016年12月に開示された復命書で、右側が17年8月に開示された復命書。黒塗り部分はなくなったものの、ページ数は減って決裁印の場所も違っている
  • 左側が2016年12月に開示された復命書で、右側が17年8月に開示された復命書。黒塗り部分はなくなったものの、ページ数は減って決裁印の場所も違っている

「改ざん前」も大半が「のり弁」

   改ざんが疑われているのは、今治市職員が内閣府で行われた獣医学部設置に関するヒアリングに出席した際の出張報告書にあたる15年6月8日付の「復命書」。開示請求で16年12月に開示された内容と17年8月に開示された内容とで差分があることが、3月9日発売の日刊ゲンダイ(10日付)や3月15日発売の週刊文春(22日号)の報道で問題化した。

   16年12月開示のバージョンは、別添資料を除くと全4ページ。そのうちヒアリングの出席者や議事要旨などが「のり弁」と呼ばれる黒塗りの状態だ。17年8月開示バージョンでは、黒塗りの部分こそないものの、全体で2ページしかない。副市長以下の決裁印の位置や数も異なっている。

   内閣府は、このヒアリングの内容を議事要旨として作成し、内容に誤りがないかを今治市を含む出席者に確認している。

   文春記事では、今治市が

「内閣府からの確認作業に基づき、過去に部分開示決定を行った復命書について内容を精査し、聞き取り間違いやニュアンス間違いを正し、古いものとセットで、同日(編注:確認作業が行われた17年3月6日)付で書類作成し、保管していたものです」

と回答したとして、「事実上書き換えを認めた」と報じていた。

梶山弘志地方創生相「今治の条例、規則にのっとって今治市が作成」

   この件は18年3月15日に野党6党が行ったヒアリングでも問題化。内閣府の塩見英之・地方創生推進事務局参事官は

「そういう報告用の文書に対して、国の立場から何か申し上げる、指示するということは一切ない」

と反論。梶山弘志地方創生相も3月16日の記者会見で、問題の復命書は

「今治の条例、規則にのっとって今治市が作成した」

とした上で、内閣府から今治市への指示の有無について

「その(議事要旨の)確認を行うためのコンタクトだけだったとうかがっている」

と述べた。

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