「ここは『男性化粧室』ではありません」――。品川駅構内にある女子トイレの入り口に、こうした注意書きが大量に貼り出されていることが、ネット上で「やばい」「なぜ?」などと話題になっている。
いったいなぜ、こうした状況になっているのか。J-CASTニュースが2018年3月16日、品川駅を管轄するJR東日本東京支社に聞くと...。
女性のトイレマークは11個以上も
いま話題を呼んでいるのは、品川駅構内の2階にあるトイレ。中央改札を入って、上野東京ラインなどが通る9、10番線ホームに降りる階段へと向かう途中の場所にある。
その女子トイレの入り口付近は現在、「ここは『男性化粧室』ではありません」などと書かれた貼り紙だらけの状況になっている。ツイッター上には、こうした状況に驚いたユーザーから、現場の様子を報告する写真が何枚もアップされている。
投稿された写真を見る限りでは、「男子トイレではない」旨を示す貼り紙は、少なくとも8枚以上並んでいることが分かる。さらに、女性のトイレマークを描いた赤色の貼り紙は、なんと11枚以上が貼り出されているのだ。
さらには、青色で描かれた男性のトイレマークに大きくバツ印を付けた貼り紙まで。そこまで広くはないトイレ前のスペースが、様々な貼り紙に覆われている様子は、一種「異様」な印象を受ける。
また、現場を訪れたというあるユーザーは、話題のトイレ付近には「ここは男子トイレではありません」というアナウンスも流れていたと報告。誤ってトイレ入ろうとする男性を止めるためか、入り口の近くには警備員までいた、とも伝えている。
男子トイレの入り口が移動したため
こうした貼り紙だらけのトイレについて、ツイッターやネット掲示板には、
「一体、品川駅のトイレで何が......」
「こんな主張する必要あるってくらい主張が激しい」
「動線が錯覚しやすいのかな?単なる痴漢対策にしては変だ」
といった驚きや疑問の声が出ている。また、それだけ男性が女子トイレに侵入するケースが多いのか、などとして、「過去になんかあったっけ...」と心配の声を漏らすユーザーまで出ていた。
なぜ、ここまで大量の注意書きを貼り出しているのか。JR東日本東京支社広報課の担当者は16日、J-CASTニュースの取材に対し、
「実は、もともとは同じ場所に男子トイレの入り口があったのですが、それが工事のため別の場所に移動になったのです。そのため、間違って女子トイレに入ってしまう男性が出ることを防止するため、こうした対応を取っています」
と説明した。
実際、ツイッター上には以前から、工事で男性トイレの入り口が移転したことを受けて、「自分も間違えて入りそうになった」「工事中で女子トイレしかなかった。男子トイレどこ」といった報告も複数寄せられている。