NHKの独壇場だった「相撲中継」に変化が起きている。
サイバーエージェントとテレビ朝日が手がけるインターネットテレビ局「AbemaTV(アベマTV)」が大相撲の生中継を開始し、これまで相撲にあまりなじみがなかった若年層を中心に支持を広げている。
取組中にヒップホップ
AbemaTV は、2018年の初場所から相撲中継に参戦した。場所中は、連日8時30分から18時までの9時間半にわたり、「序ノ口」から「結びの一番」までの全取組を生放送する。
従来の中継と大きく異なるのは、エンターテイメント性あふれる演出を随所に施している点だ。サイバーエージェントの担当者は3月14日、J-CASTニュースの取材に
「大相撲の魅力を若い人たちにもっと知ってもらいたいという想いから、従来の放送ではなかったような切り口も意識しています」
と話す。
例えば、各選手にはそれぞれ紹介文があり、
「小結・千代大龍『原液7割 水3割のカルピスを愛飲していたことがある』」
「横綱・稀勢の里『カラオケの十八番はBEGINの島人ぬ宝』」
など、選手の素顔を垣間見ることができる内容が少なくない。
そのほか、取組中にヒップホップを流したり、中継のゲストに女性モデルを起用したりと斬新な試みを多数仕掛けている。