お笑いコンビ「和牛」の水田信二さん(37)が、飲食店で頼んだ料理が出て来るのが遅かったことに激怒し、食事をせずに料金だけ支払って店を出た、とのエピソードをテレビ番組で披露した。
水田さんが怒った理由は、一緒に店を訪れた後輩芸人が頼んだ料理が出るタイミングと、自分の料理が提供される時間が大きくズレたため。このエピソードにスタジオからは悲鳴が上がったが、ネット上では「めっちゃ正論」と理解を示す意見も目立っている。
「食べないですけど、お金は払います」
「和牛」の2人は、2018年3月13日放送のバラエティー番組「踊る!さんま御殿!!」に出演。水田さんが飲食店でのトラブルについて語ったのは、「最近ムカついた出来事」というコーナーでのことだ。
大阪の和食店などでの修行経験もある水田さんは、「元料理人ということも手伝って、飲食店に行くと色々と(粗が)見えちゃうんですね」と前置きして、次のようなエピソードを披露した。
お笑いライブの公演の合間に、後輩芸人と2人でランチに出かけたという水田さん。後輩が注文したパスタはすぐに出てきたが、水田さんが頼んだ鳥肉の焼き料理はなかなか提供されなかった。
このままでは、先に料理を食べ終えた後輩を待たせてしまうと考えた水田さん。パスタが提供されてから約5分後に、自分の料理はまだかと店員に尋ねた。この質問に「あと7分くらい」と返されたため、ストップウォッチで時間を計りはじめたという。
しかし、それから12分が経過しても提供されず。結果として、後輩のパスタが出てきてから17分以上も提供のタイミングがズレたことになる。これに我慢ならなかったという水田さんは、
「もう帰ります。さすがに鳥を焼き始めているでしょうけど、僕はもう帰ります。食べないですけど、お金は払います」
と店員に宣言。店長からは「お代は結構です」と伝えられたというが、
「僕がタダで帰ったら、(店側は)『良かった良かった』で終わるでしょ。でもちゃんと支払うことによって、店は反省するから。僕みたいな被害者が生まれなくて済むじゃないですか」
との思いから、料金だけを支払って店を出たという。
「飲食店の常識」と共感広がる
こうしたエピソードに、スタジオは「ドン引き」。女性陣からは「えぇー」という悲鳴が何度も上がっていた。
また、MCの明石家さんまさん(62)が、「(料理が)できたものから持っていくのが店としては...」と指摘すると、水田さんは「そこは(店側が)合わせてあげないと」と反論。その上で、提供のタイミングの違いが気になるなら同じ料理を注文すればよかったのでは、との意見に対しては、
「なんで、お客さんが合わせなアカンのですか?」
と呆気に取られたような表情を浮かべていた。
また、水田さんは支払った料理代に「ライス代」も含まれていたことに激怒した、とも話していた。客の注文を受けてから作り始めるワケではないライスの料金を、こうしたケースで請求するのはおかしいのではないか、と訴えたのだ。
スタジオの出演陣はこの持論にも絶句の様子だったが、番組を見ていた視聴者からは、水田さんに共感する意見がネット上に相次ぐことに。ツイッターやネット掲示板には、
「『一緒に出せるように作る』のが当り前ですよ。ましてや一緒に出してほしいから同じもの頼む、なんて本末転倒」
「水田さんの話ドン引きされてるけど よくよく考えれば正論だよね」
「水田さんの言ってること、店目線なら正しいと思うけどな...」
といった書き込みが続出。実際、14日夕時点でツイッターの検索欄に「水田」と入力すると、関連ワードには「わかる」という共感のワードが表示される状況となっている。
そのほか、飲食店での勤務経験があるというユーザーからも、「席によって料理提供の時間を合わせるのは当たり前」「神経質って言われてるけど、飲食店の常識だと思う」といった共感の声が広がっている。