「稲村亜美騒動」主催連盟のサイトが「改ざん」 「誹謗中傷に法的手段」のニセ文書掲載される

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   タレントの稲村亜美さん(22)の始球式をめぐる騒動で揺れる「日本リトルシニア中学硬式野球協会関東連盟」の公式サイトが、何者かによって改ざんされたことが分かった。

   サイトの「ニュース」欄に、関係者への誹謗中傷に対し「法的手段をとります」などの文書が無断で掲載されていた。連盟側はJ-CASTニュースの指摘で改ざんを把握したとして、2018年3月14日正午までに問題の文書を削除した。

  • 大会を主催した連盟の公式サイトに掲載された文書(すでに削除済み、編集部で一部加工)
    大会を主催した連盟の公式サイトに掲載された文書(すでに削除済み、編集部で一部加工)
  • 大会を主催した連盟の公式サイトに掲載された文書(すでに削除済み、編集部で一部加工)

「誹謗中傷につきまして」

   同連盟は3月10日、神宮球場(東京・新宿区)で202の中学生チームが参加する野球大会の開幕式を開催。そのグラウンド上で、始球式を行った稲村さんが球児にもみくちゃにされるトラブルが起きた。稲村さんにけがはなかったが、球児数人がけがを負った。

   こうした騒動について、連盟側は12日に謝罪文を発表。当の稲村さんも翌13日にコメントを発表し、連盟からはすでに謝罪を受けたとし、ネット上で噂された球児の「痴漢行為」についても否定していた。

   だがネット上などでは、今回のトラブルに関する連盟側の対応を批判する意見が依然として止まない状況が続いていた。発表した謝罪文の内容に対し、「謝って済むレベルの話ではない」「大会は中止すべきだ」と指摘するユーザーも目立っていた。

   そんな中、同連盟のサイトが改ざんされる騒動が起きた。

   13日夜、サイト上に「誹謗中傷につきまして」と題した文書が連盟側に無断で掲載されたのだ。文書では「現在、多数の関係者様への誹謗中傷がなされています」として、特定の法律事務所に対応を依頼したと説明。その上で、

「悪質なものにつきましては法的手段をとります。皆様のご理解をよろしくお願いいたします」

とも伝えていた。

「何者かが無断でサイトに掲載したようです」

   連盟側は14日昼のJ-CASTニュースの指摘を受け、問題の文書の存在を把握。取材に応じた事務局次長は、

「この文書は連盟が制作したものではありません。誰がやったのかは見当がつきませんが、何者かが無断でサイトに掲載したようです。早急に削除いたします」

と驚いた様子で話した。法律事務所に対応を依頼したなどの文書の内容についても、「全く事実ではありません」としていた。

   こうした取材の数十分後に、問題の文書はサイト上から削除された。連盟側によれば、今回の改ざんに対しての対応は「検討中」という。

   なお、文書に掲載された法律事務所には、ネット掲示板「5ちゃんねる」などで長期間にわたって誹謗中傷を受けている弁護士が所属。そのため、文書が掲載された事実に気付いたネットユーザーの一部からは、「イタズラではないか」といった指摘も出ている。

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