ツイッターにアップされた1枚の写真が「クローンか?」「怖すぎる」などと話題になり、2018年3月12日昼までに約6万リツイート、15万を超える「いいね」が付いた。
横断歩道を渡っている7人の女性がベージュのトレンチコートを着て、髪を後ろで結び(ポニーテール)、そっくりな黒い鞄と靴を身に付けているからだ。大手化粧品メーカー「コーセー」の施設が付近にあり、就活ファッションだと指摘されたが、コーセーに聞くと「心外だ」と少々迷惑しているようなのだ。
ベージュのトレンチコートを着たポニーテールの女が沢山
話題の写真は18年3月10日、
「ベージュのトレンチコートを着たポニーテールの女が沢山いて怖い」
というツイートと共にアップされた。
横断歩道上、そして渡り終わった7人の女性のファッションがトレンチコート、髪型、鞄、靴と似ているのだ。始めは、これが就活生の現在の姿だとし、
「クルッと一斉に振り向いたらみんな同じ顔してそう」
「同じ格好の人がいっぱいいるのが怖かったって話でいいんですよね? 分かります。私も凄く怖いです」
「就活と言う名の宗教団体。もはや。無意識のうちに洗脳されてる。 就活ではこのスタイルってのが確立されてそうで、なんだか怖い」
といったツイートが出て、学生の就活の大変さが語られていたのだが、
「ガチレスしますが、ここの近くにKOSE(化粧品会社)の研修センター(?)があってそこではみんな同じ格好をしなければいけないみたいです、、。」
「これは制服か」
「新入社員さん」
といったことが語られるようになった。というのもこの写真の撮影場所は都内のJR王子駅付近で、ここにはコーセーの「王子研修センター」がある。
J-CASTニュースは12日にコーセーに話を聞いてみた。
「ファッションセンスや個性を見たい」と同社広報
コーセー広報によれば、現在同社は総合職の採用説明会を行っている。そのため、写真の女性たちは説明会の参加者である可能性が高い、と打ち明けた。が、こうした就活ファッションについて同社は指示をしていないという。ネット上で、コーセー従業員の制服だとか、就活生に面接の服装を指示しているとか、こういう服装でなければ合格は難しい、などといった噂が広がっていることに少々迷惑な様子で、
「私たちとしては当社を受けにくる就活生のファッションセンスや個性を見たい、という思いがあるわけです。同じような服装でなければ不利だと考える人がいるとしたら、それは当社の考えとは矛盾しています」
と語った。