ゲーム情報専門メディア「4Gamer.net」が2018年3月13日夕、自ら主催したコンサートに無料招待したメディアに記事を書かれなかったことで不満を訴えていた件で、「大きな誤解があったことが判明した」としてツイッター上で謝罪した。
4Gamer側の一連の投稿では、相手の媒体名を「某大手ゲーム媒体」とだけ記し、詳細は明かしていなかった。そのためネット上では、コンサートに参加したメディアがどこかをめぐる憶測も広がる事態となっていた。
記事にするのは「最低限の礼儀」
4Gamer側は3月9日、人気ゲーム「ワンダと巨像」の作中曲をピアノやオーケストラで演奏するコンサートを東京・渋谷で開催。ツイッターで不満を訴えていたのは、このコンサートに招待したメディアの行動だった。
4Gamer側は11日、このコンサートの告知専用アカウントで、無料で招待した「某大手ゲーム媒体」の関係者4人から「記事にはできないが会場には行く」という連絡があったなどとして、「非常に困惑しました」と投稿。その上で、
「媒体側の人間としては『ご招待いただくからには記事にする』のが、コンテンツそのものに対する最低限の礼儀であると考えており、記事として何らかの形でアウトプットするつもりもないのであれば、チケットを買うべきだと思っております」
ともツイート。「そうでもない方々がいらっしゃることに驚いている次第です」と続け、相手メディア側の行動を批判していた。
なお、コンサートの入場料は最も高いSS席で9000円、最安のB席でも6000円だった。
「関係各所の認識に起因する大きな誤解」
こうした一連のツイートについて4Gamer側は13日、編集長の署名入りで、
「編集部内外で協議の結果、関係各所の認識に起因する大きな誤解があったことが判明したため、該当する各位に謝罪のうえ、当該Tweetを削除させていただきました」
と報告。続くツイートでは、「何より、演奏者の最後の一人が舞台を降りるまで熱い拍手を送ってくださった皆様の心証を害す形になってしまい、申し訳ございませんでした」とし、
「今後はより一層,関係各所とのコミュニケーションに配慮しながら、ゲーム音楽を愛する皆様に,より良いコンサートやライブといった企画をご提供できるよう、尽力してまいります。このたびはたいへんお騒がせいたしました」
と謝罪している。
なおJ-CASTニュースでは12日から、4Gamer.netを運営するAetas(東京都中央区)に対し(1)ツイッターで発信したトラブルの詳細な経緯(2)投稿中の「某大手ゲーム媒体」とはどこか――などを取材で質問したが、翌13日19時時点で回答はなかった。