大相撲の貴乃花親方が3月場所を初日から連続で欠勤したが、その理由を東京相撲記者クラブ会友の大見信昭氏が「ぶっちゃけ」た。
同親方は日本相撲協会の是正を求め、内閣府に告発状を提出している。大見氏は欠勤について「顔も見たくないということ」と述べた。
「八角理事長側と全面戦争の構え」
貴乃花親方は2018年3月11日から始まった3月場所を、会場に常駐する義務がありながら連続で欠勤している。
欠勤について親方は12日のブログで、会場のエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)に「常時滞在することは極めて難しい」と説明した。元日馬富士暴行事件で負傷した弟子の十両・貴ノ岩が3場所ぶりに復帰したが、「頭部に負った傷の回復状況から、心身への影響や後遺症等について予断は許さない状況であり、担当医師等と連絡を取りながら慎重に見極めていく必要がございます」と、会場にいられない理由も書いている。「日本相撲協会にも、その旨ご説明させていただいております」という。
9日のブログでは、公益財団法人である協会の適正な運営確保に重大な疑義が生じているとして、公益法人認定法にもとづく立ち入り検査や是正措置を求め、監督官庁の内閣府に告発状を提出したと報告していた。17年10月末に起きた日馬富士暴行事件に関する協会の調査が第三者機関によるものでなかったことや、18年1月に下された自身の理事解任は解任事由にあたる義務違反が認められないことを主張している。
大見信昭氏は13日放送の「バイキング」(フジテレビ系)で、こうした貴乃花親方の主張は「日馬富士の事件の時から一貫して言っている」と述べ、一方で「八角理事長は『自分達は何も問題ない、公明正大にやっている。いつでも調査してくれ』と、がっぷり四つ。どこまで両者が角突き合わせていくかが今の問題」と構図を説明。告発状提出は「貴の乱・第二幕」の始まりであり、「八角理事長側と全面戦争の構え」だと述べた。